米の「カムリ」人気はなんなのか? 現地トヨタディーラーに聞いた実際のところ(写真26枚)

カムリの広告展開がスタートした直後から、予約が殺到!

――新型「カムリ」が発表されたときの、ユーザーの反応はいかがでしたか?

 2018年型「カムリ」は2017年1月の「北米国際自動車ショー」で発表され、6月に生産が開始され、7月にデリバリーが始まりました。「カムリ」の広告が始まった直後から大きな反響があり、広告を見た人々はまるで磁石に吸い寄せられるように集まってきました。そのデザインを見てすぐにデポジット(予約金)を入れた人も大勢います。先代「カムリ」に比べて少し価格の値上がりもありましたが、そんなことで躊躇する人はいませんでした(笑)。カムリを見た瞬間に「これは買わなくては!すぐに買わなくては!」と決意を固めた人もいますね(笑)。

――「カムリ」のライバルはどんなクルマですか?

 最大のライバルはホンダ「アコード」です。あとは、日産「アルティマ」ですね。日産「マキシマ」は「カムリ」の上の「アヴァロン」のライバルです。しかし、多くの人は「カムリ」を選びます。今回は刺激的なデザインに惹かれて買った人も多いと思いますが、カムリの最大の良さは品質です。彼らは「カムリ」のクオリティを知っていますから、たとえライバル車の方が2000~3000ドル安かったとしても、価格より品質の良さを重視します。

――「カムリ」のユーザーは「カムリ」が日本のクルマだという意識はどれくらいあるのでしょうか?

 もちろん、ユーザーは「カムリ」がトヨタのクルマで、トヨタが日本の企業であることは知っています。しかし、「カムリ=外国車」という認識はもはやほとんどないでしょう。なぜなら、「カムリ」がアメリカで販売を始めて30年以上が経過し、長いあいだベストセラーを続けています。アメリカの人々の暮らしに完全に溶け込んでいて、アメリカのカルチャーのひとつになっていると思います。「カムリ」はそれほどまでに、アメリカのユーザーに愛されているんですよ。

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部品はどこで生産され、組み立てはどこか、部品の現地調達率なども細かく説明されている。
日本国内で発売されているものと同じハイブリッドモデル。

――最後に、アメリカの自動車ディーラーは17時頃で閉店かと思っていましたが、遅くまで営業しているのですね。

 はい。トヨタに限らず、どこの自動車ディーラーもお客さんがお店に来るのであれば夜9~10時でも対応します。それは、チャンスがあればムダにしたくないからです。もし、私たちのディーラーが閉まっていたら、お客さんはほかのディーラーに行ってしまうかもしれません。それは絶対に避けなければ! お客さんは週末にたくさん来ます。金曜日の夜、その週の仕事が終わってウキウキ気分でディーラーに来ます。土曜日は朝から大勢のお客さんが来ます。日曜日は午前中に家の用事や教会に行くことを済ませて午後から来るケースも多いですね。なかには、日曜日の夜に「『カムリ』がすぐほしい! 明日、新しい『カムリ』で出勤したいから」と言って買っていくお客さんもいます(筆者注:アメリカは日本と違って車庫証明などの手続きが不要で、ナンバーも購入から一定期間はつける必要がないので、自転車を買うようにディーラーから新車を買って乗って帰ることが可能)。

※ ※ ※

 アポなし取材でありましたが、新型「カムリ」に関する興味深い話を聞くことができました。「カムリ」がここまでアメリカのユーザーに愛されていることを知って胸がアツくなりました。そして、ひと昔の日本車のように品質や価格、燃費の良さだけではなく、「デザインの良さ」でも日本車が選ばれる時代になったのだなあと思うと、なかなか感慨深いものがありました。

【了】

トヨタ カムリの中古車情報

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排気量
1800cc~2500cc
価格帯
20.0万円~512.0万円

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トヨタ カムリハイブリッドの中古車情報

Uz0026252863 001l

排気量
2490cc~2500cc
価格帯
69.0万円~328.0万円

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Writer: 加藤久美子(自動車ライター)

山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。一般誌、女性誌、ウェブ媒体などへの寄稿のほか、テレビやラジオの情報番組などにも出演多数。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。愛車は新車から19年&24万キロ超乗っているアルファスパイダー。

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コメント

8件のコメント

  1. これが物作りの成功例だとしたら国内ユーザーは輸出車のお下がりを延々喰らわされるハメになるな、ろくすぽ味の分からんような企業傘下の評論家が達が最初に味見したら二枚舌の評論しかできないのは当たり前で、これに見る、触る、感じるが欠落した衝動買いが加われば広がらぬ国土に来す障害はどれだけのものか?

  2. カムリの新型も素晴らしいですね。わたしは、旧年式のクラウンが好きです!

  3. 10代目?そんなもん名前だけがシャシを乗り替えた回数でしょうに、確か初代は多彩な販売系列の為に強引にFRカリーナ系カムリを名乗らせたのが言うなら初代ではなかったでしょうか?ウインダムもこの名の車がFFに代わった後の上級扱いのプロミネントと言うFFにV6を搭載したフロントヘビーな車種が先祖ではなかったでしょうかね

  4. このライターさん想像力って皆無に等しい。
    その上アメリカを語るのにアメリカンフットボールはおろかNASCARをよくご存じないらしい。
    写真撮影はご主人?東京モーターショーの写真をネットに投稿してる素人の方がいい写真撮りますよ。
    NASCARドライバーが手がけた4台のカスタムカーにしたって、キャプションが貧困すぎる。この4人がNASCARでどれくらいの位置にいるかざっと調べただけでわかるし、うち3人が所属するチームのオーナーがアメリカで尊敬される人物のひとりであることもすぐにわかる。
    街中でカムリオーナーに話も聞かず、たった1件のディーラーに取材しただけで何故売れているかの理由付けにするとか無理がありすぎる。

  5. また提灯記事かよ!新型カムリが米国で売れてるって?人気だって?どの程度売れてるか知らんがそもそも米国販売はエンジン車とハイブリッドの車種構成が二系列だと言う事だ、自動車先進国を自負する欧米ではハイブリッドなどと言う欺瞞は通用しないと言う事だ!高々数十キロのバッテリー満タンのうちだけ27Km/l、バッテリーへたれば只のエンジン車と言う欺瞞に日本人も早く気付くべきだ、金で動くマスゴミも評論家も聞くに値しない!電気モーター、バッテリー、補記類で部品点数増やして重量増やしてハンドリングもMTBFも悪化させ恰も走行中の全行程で27Km/l走るかのような印象広告は詐欺と言わざるを得ない!国交省黙認という現状も金か?燃費計測の間だけの数値でいいというのなら制度の欠陥である!日産のEVもしくはMAZDAの真摯な取り組みが正攻法である!このところプリウスだのカムリだの売れてる売れてると評論家巷間喧ないがトヨタ遂に尻に火がついたかと思わざるを得ない!!

    • ハイブリッドに乗ってるが、実際にガソリン車よりも燃費は良いですけど、何か?

  6. カムリもアコードもアメリカ人の好みに合わせてベストセラーになった。
    (その代わり日本では売れない車種になってしまったけど)
    フルサイズのSUVとかタウンカーそのまま持ってきて日本人はアメ車買ってくれない
    なんて企業努力の無さも甚だしい。

  7. そりゃ歴代商品を肯定ばかりしてりゃ化粧直しの車しか出てこねーわな、買う側の厳しい目が少しでも肥えてりゃ風向き変わったに、ハイブリッドもいいんだけどね、重いバッテリーとモーターは巡行では完全なお荷物だし、ましてや燃費が良かろうが悪かろうがハイブリットシステムと言うだけで重いハイブリッド車に重量税免税はねーだろうよ