飛行機とクルマのタイヤ、なにが違う? 構造、素材、運用…実はほとんど別物
飛行機の離着陸を支えるタイヤ、一見クルマのそれが大きくなったもののようですが、実はほとんど別物です。なにが違うのでしょうか。
航空機の巨体を支えるタイヤ
飛行機の離着陸にはタイヤが欠かせません。高速で離着陸を繰り返し、重量が数百トンにもなる旅客機を、タイヤは支えます。そのような衝撃に耐えうる航空機用のタイヤとはどのようなものなのでしょうか。
まずそのサイズですが、ひと口に航空機用タイヤといっても、機種や前脚、主脚かにより大きな違いがあります。
たとえばボーイング767-300シリーズの主脚用タイヤのサイズは、46×18.0 R20と表わされ、順に外径×幅 構造(R=ラジアル)・リム径を表します。単位はインチですので、外径は約116cmになります。一方、小型機の737-800の前脚用タイヤは27×7.75 R15で、外径は約67cmと、機体サイズに比例し767に比べ約半分のサイズで、一般的な乗用車用タイヤとさほど変わりません。
なお、上記「構造」の部分に「ラジアル」とありますが、これは昨今の主流で、これまでは比較的衝撃に強くトラクション性能に劣るバイアス構造のものも広く使われてきました。
航空機タイヤのメーカーは、国内メーカーではブリヂストンや横浜ゴム、海外メーカーではミシュランやグッドイヤーなどが挙げられます。
沢山のタイヤで分散するといっても
接地し始めるときは1本からでしょうしね
横浜ゴムは航空機用タイヤから撤退しています。