先進技術実証機X-2、お役御免のその後は? 予定の試験を終了、もう飛ばないのか

終の棲家は「かかみがはら」?

 いずれにしても、おそらくX-2は今後も維持され続けるでしょう。1983(昭和58)年に初飛行し、のちにF-2開発の礎となった運動能力向上機T-2CCVは、すべての飛行試験が終了後も保管され続けており、時折、航空祭などにおいて一般公開されています。また、現在改装工事中で2018年にリニューアルオープン予定のかかみがはら航空宇宙科学博物館(岐阜県各務原市)にて、T-2CCVは静態展示されることが決定しています。

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航空自衛隊岐阜基地の飛行開発実験団にて試験中の運動能力向上機T-2CCV。1987(昭和62)年2月~3月の試験中の様子(画像:航空自衛隊)。

 X-2も将来的には、かかみがはら航空宇宙科学博物館においてT-2CCVと並んで展示される日がやってくるかもしれません。

 なおステルス技術は、外見目視で確認しただけでは計測することができないため、博物館において展示したことによる技術流出は考えられず、すでにアメリカではF-22などが展示されています。

【了】

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コメント

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3件のコメント

  1. 飛行教導隊に配備したら?

  2. しんしんとか言うパンダネームで有名になってるのマジうける

  3. 早く完成をみてみたいものだ。