ホームと車両との段差・隙間解消 大阪市交通局が「国土交通省バリアフリー化推進功労者大臣表彰」受賞

大阪市交通局が、「国土交通省バリアフリー化推進功労者大臣表彰」を受賞しました。ホームと地下鉄車両との段差・隙間解消などの取り組みが評価されたものです。

くし状ゴムで段差や隙間を解消

 大阪市交通局は2018年1月12日(金)、「国土交通省バリアフリー化推進功労者大臣表彰」を同日に受賞したと発表しました。

 この賞は、国土交通分野のバリアフリー化の推進に多大な貢献が認められた個人や団体を表彰するものです。評価された取り組みは大きく分けて3つ。1つ目は、地下鉄のホームと車両との段差・隙間の解消です。車いすの乗客が介助なしで車両を乗り降りできるよう、可動式ホーム棚の整備に合わせて、ホーム端部をスロープ状にかさ上げし、くし状ゴムを設置することで、ホームと車両との段差・隙間を縮小しました。

Large 180115 oosakashibari 01
くし状ゴムの設置状況(画像:大阪市交通局)。

 実施場所は、長堀鶴見緑地線全17駅、千日前線全14駅、御堂筋線の心斎橋駅と天王寺駅です。御堂筋線では床面高さの異なる車両が混在しているため、低床の車両(30000系電車)に合わせて、段差や隙間の解消を行っています。

 また、2つ目はトイレの機能分散化です。これは、多機能トイレの全駅設置を目指すことや、多機能トイレの機能の一部を一般トイレへ設置する取り組みです。3つ目は意見交換会や実証実験の実施です。大阪市交通局では、地下鉄のバリアフリー化を進めるにあたり、2002(平成14)年度から、障がい者や高齢者などの団体との意見交換会、駅での実証実験を行い、改善に取り組んでいます。

【了】

この記事の画像をもっと見る(2枚)

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

2件のコメント

  1. 稼動ステップ入れてる会社は表彰されないのな。

    • 可動ステップ箇所以外での車椅子による乗降はざら。全ホームドアに採用でもしない限りむずかしいか、あるいは一番最初に採用したところだけがとうに表彰されているか。