大型船の底はなぜほぼ赤い? 喫水線を示すのみならず 「あの色」であることの理由

赤じゃなくてもOK?

――船の種類によって水生生物による影響も異なるのでしょうか?

 水生生物はおもに、船の停泊中に付着しますので、停泊期間が長い、あるいは船の航行が緩やかであればあるほど付着する機会が多いと言えるでしょう。

――赤以外の色も船底に塗られることはあるのでしょうか?

 はい。一般的な外航船や内航船には赤が多いですが、漁船などには赤のほか青、プレジャーボートには黒、ヨットには白が好まれる傾向があります。

 アルミ製の船では銅が入った塗料を使えない(編集部注:電気的な作用により金属が腐食してしまうため)といったことはありますが、塗料の成分に応じて色が決まっているわけではありません。たとえば、黒はもともとプレジャー系の船用にラインアップしていましたが、最近では漁船に用いることも増えてきました。また、日本では少ないのですが、海外では緑がスタンダードのひとつともいえます。なお当社では「レインボーカラー」といって、ピンクや紫、黄色といった色も用意しています。

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漁船の底は赤のほか青も多い。写真はイメージ(画像:写真AC)。

※ ※ ※

 ちなみに、日本ペイントマリンによると、船底塗料は船の種類や使用頻度、スピードなどに応じて溶け方がコントロールされているとのこと。おおよそ、漁船は半年に1回、プレジャーボートなどは年1回、外航船は3年に1回の頻度で塗り替えられるそうです。

【了】

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コメント

6件のコメント

  1. 昔の木造帆船では船底に銅板を被覆していました(さすがに現在は銅板被覆はしていません)

  2. 戦艦大和は緑色の塗装だったと伝説が。
    ガセらしいけど。
    戦記もので大型艦がしょっちゅう牡蠣落としのためドック入りしてたのを知った。

  3. 赤に反応して船を襲い穴を開ける生物とかいないのかな?

  4. 赤潮を嫌う海洋生物が多いからだと思っていました。
    だれもが納得できる明快な説明が欲しいです。

    • フジツボは体内からセメントに似た接着物質を出して船底や岩盤に張り付きます。亜酸化銅はこの接着物質の作用を妨げる効果があります。

  5. 774さん
    大和型の船底緑色説(カキなどが付着しにくい成分による色)は信濃の進水式の事故に関わった方の証言では否定的だったような。。