ハーレー公式レンタルバイク? 正規ディーラーが開始 目的は販促にあらず

「大型専門」のハーレーを取り巻く状況とは?

――ディーラーで行うからには、販促につなげる目的があるのでしょうか?

 結果的に販促につながればいいとは思いますが、目的としては、ブランドとしての価値を高めることです。「ハーレーに乗りたい」というお客様のあこがれを叶えるひとつの手段ととらえています。お話したように、ライダーの行き来を活発化させるとともに、買わなくとも気軽に体験していただける機会を提供することで、ファンを増やす目的もあります。

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 ハーレーダビッドソンのラインアップはすべて総排気量750cc以上です。日本では、総排気量400cc以上の二輪車は大型自動二輪車に分類され、かつ総排気量650cc以上のものを運転するにはMT免許が必要です。2016年に国内で大型自動二輪免許を新たに取得した人数は、普通自動二輪免許の約16万8000人に対し、約7万3000人となっています(警察庁「運転免許統計」)。

 ハーレーダビッドソン・ジャパンは、2016年には期間限定で、条件を満たした新車購入者に対し大型自動二輪免許の取得費用を援助するキャンペーンも行っていました。「大型免許は確かにハードルのひとつです。中型(普通自動二輪)免許を持っていてもバイクに乗っていないという人も含め、大型に移行する後押しになればと思って実施しました」と話します。

 一方で、かつては免許制度が現在と異なっていたこともあり、大型自動二輪免許の現在数(大型自動二輪車を運転できる人の数)は、2016年末時点で約1000万人います(前出の「運転免許統計」)。今回のレンタルバイク事業には、「大型二輪免許を持っていてもバイクに乗っていないという人も多く、その掘り起しにもつながる」という意図もあるとのことです。

「バイク人口が減ってきていますが、ハーレーのブランドとしての立ち位置は、バイクを売るというよりも、生活を豊かにすること、『ハーレーのある生活』というライフスタイルを提供することにあります」(ハーレーダビッドソン・ジャパン)

 今回のレンタルバイク事業や、積極的に開催している試乗会にも、新たなファンとの接点を増やす目的があるとのこと。一方で、ディーラー主導のバイクカスタムコンテストなども開催し、ファン同士の交流を活発にしているそうです。

【了】

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コメント

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3件のコメント

  1. ハーレーダビットソン❗世界中から愛されているオートバイですね。このオートバイは、やっぱり排気音がものすごい大きくて、かなり迫力があってみんなが憧れるワケです❗
    でも、わたしは、国産のオートバイが好きなので、カワサキの忍者1000、ZRX-1200R、スズキの隼1300、ヤマハのFZ-1、にXJR-1300などがわたしの憧れです❗

  2. 体力のあるうちにと思って30歳後半で当時、試験場だけのワザと取らせないような嫌がらせの限定解除に延々通って、やっと17回目で受かった日に試験官に異を唱えたら別室に招かれて免許とは無縁の事まで問われたわ、以来バイクには手も触れてないし、物の売れ行きで圧力に屈して免許を緩くした結末が今の高齢者問題なんじゃないですかね?

  3. EVハーレー開発中だそうです。