ANAエアラインスクールの「グラハン」講座とは? 説明会で就活生が実務の一端を体験(写真10枚)
全員でマーシャリングの実演も
説明会では、実際に身体を動かしてのマーシャリングの説明も実施されました。マーシャリングには、船をこぐ櫂(かい)の先端部のような形の「パドル」もしくは「マーシャリングライト」と呼ばれる長いライトと、自分の身体を用います。両手に道具を持ち、飛行機の機長に様々な合図を送ります。講師の小松さんが見本を見せ、全員でマーシャリングを実演。両手を伸ばしたり、曲げたり、弧を描くように動かしたりして、「左へ回れ」「右に回れ」「停止」などの動きを表現します。
感想を聞かれた女子学生は「自分ひとりの体で、500人乗っている飛行機を動かすのはすごいことだと感じました」と話しました。なお、実業務でマーシャリングを行うのは、作業を統括する現場責任者です。基本的に勤続年数5年以上から就くことができるといいます。
また、トーイングカーなど特殊車両の運転について説明した講師の吉田さんは、はじめた当時は全く感覚がつかめずに苦労としたとも話しますが、自分の手で飛行機の出発を導く業務に、やりがいとプライドを持ち「この仕事をやりたいと思って仕事をしている」と話します。
なお「知名度をあげたい」という目的も含まれた講座の開講ですが、すでにグランドハンドリングに焦点をしぼって就職活動を行う大学生もいます。
関西外国語大学3回生の女子学生は、小学2年から高校まで続けた野球での経験から、チームプレイと身体を動かすことに魅力を感じ、グランドハンドリングを目指しているといい、特殊車両の操縦に対して「ぜひできるようになりたい」と話します。
神奈川大学3年生の男子学生は、グランドハンドリングを目指すため、普通自動車運転免許をマニュアルで取得。今後は、グランドハンドリングに焦点を絞り、就職活動を行っていくといいます。
「ANAエアラインスクール」は東京校、大阪校のほか、札幌、福岡、名古屋で開講しています。「グランドハンドリング講座」は東京校以外でも順次実施される予定です。
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