東海道新幹線の新型「N700S」8両編成のテストも 確認試験車が走行試験スタート
JR東海が新型新幹線N700Sの確認試験車の走行試験を開始しました。今後、その特徴を生かし、バッテリー自走や8両編成の走行試験などを行う計画です。
バッテリー自走試験も実施
JR東海は2018年3月22日(木)、東海道・山陽新幹線の新型車両N700Sの「確認試験車」が完成し、20日(火)から走行試験を開始したと発表しました。
様々な試験は、次期営業車両に反映する新技術の最終確認に向けて実施。その結果を反映したN700S量産車は、2020年度から営業運転を始める計画です。
N700Sはそれまでの車両と比べ床下機器を徹底的に小型・軽量化。これにより、新たに搭載できるようになったリチウムイオン電池を用いて、高速鉄道では初めてのバッテリー自走システムによる走行試験を2018年9月ごろから行う予定です。
通常時は線路の上の電線から電気を取り入れて充電。停電時は、リチウムイオン電池のエネルギーを使って自力で走ります。災害時に停電したときもトンネルや橋から低速走行で脱出し、避難しやすい場所へ移動するなどの用途を想定しています。
また、「N700S」は最小4両単位で編成を組めるように設計されています。確認試験車は、ほかの東海道新幹線の車両と同様、16両編成で製造されていますが、2018年10月ごろからは、8両編成での走行試験も行われる予定です。
このほかにも様々な試験を予定。一連の走行試験の期間は概ね3年ですが、確認試験車はその後も試験・研究の専用車両として活用される計画です。
【了】
台車は大丈夫ですかね?
東海道新幹線も開業50年以上経って経年劣化が問題になってきそう