2階建て高速バスの新型が登場 「車両バリアフリー化」の切り札となるか(写真27枚)

スウェーデン・ベルギー・日本の共同開発モデル

 今回導入される2階建てバスは「アストロメガ」といい、エンジンはスウェーデンのスカニア製、車体はベルギーのバンホール製。この欧州2社と、日本のはとバスが共同開発して2016年に発表された車両です。はとバスなどで観光バスとして導入されていますが、高速バスを含む乗合バスとして導入されるのは、今回の京成バスが初の事例です。

 現在国内で走っている2階建てバスは、その多くが三菱ふそうトラック・バスの「エアロキング」という車両ですが、排ガス規制などの関係から2010(平成22)年に製造が終了しています。輸送力に優れる2階建て車両を新しく導入したくても、国産モデルがないという状況が続いています。

「車いすのスムーズな乗降を実現するための最適な車両を社内で模索するなかで、スカニア/バンホールの2階建てバスにたどり着きました。プロジェクトの開始からきょうに至るまで、およそ2年かかっています」(京成バス 常務取締役 加藤浩一さん)

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車いすの乗降はスロープ板を渡して行う(2018年3月27日、中島洋平撮影)。
「有楽町シャトル」に導入されているリフト付きバス(画像:京成バス)。
今回導入された2階建てバスの2階席。

 海外製ということもあり、わかりやすいところでは運転席のウィンカー位置が左右逆であるなど、日本車とのちがいもあるといいます。「多くの要素がコンピューター制御となっている点も、欧州車ならではの特徴かもしれません。メーカーには、部品の確実な供給をお願いしているほか、同じ車両を保有している事業者間で不具合事例などの意見交換をしながら運用していきます」(石丸さん)と話します。

 ちなみに、京成バスの石丸さんによると、今回の2階建てバスの価格は「通常の高速バス2台ぶんとちょっと」とのこと。「有楽町シャトル」は当面、リフト付きバス2台、2階建てバス1台でバリアフリーに対応していくそうです。

【了】

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コメント

4件のコメント

  1. あの“はとバス”の新型2階建てと同型か。
    やりやがった、しかも伏兵とも言うべき京成が。妄想ですら思いつかなんだ。

    が、JRグループにとっては朗報かもしれない。
    もしかしたら、京成が“トラウマ”を取り払ってくれるかも知れないのだ。再び夜行路線に2階建て車両を導入できるチャンスかもしれない。
    といってもいきなり長距離路線に導入する勇気はないだろう。
    「The アクセス成田」あたりから試してみるのがいいだろう。

  2. やめときゃいいに

  3. こういうのが日本製でできなくなってるってのが悲しいねぇ

  4. いきなり長距離路線にではなく、負荷が低めな空港連絡バスから導入するところが、石橋を叩いて渡る京成らしいな。
    幕張新都心の連節バスなど、欧州製車両についての経験も実は豊富なんだけどね、京成バスは。