アジアンタイヤは市民権を得たか 「安かろう悪かろう」を払拭?

東アジア、東南アジアのタイヤメーカーが、世界市場でシェアを伸ばしています。欧州車の新車装着タイヤに選ばれるなど、ひと昔前とはずいぶん扱われ方も変わってきているようです。

激安アジアンタイヤ、どんなメーカーがあるの?

 ここまで述べてきたように、昨今売り上げを伸ばしているアジアンタイヤブランドについてご紹介してみましょう。日本との関係が深いメーカーもあります。

ネクセン(韓国)

 70年以上の歴史を持つネクセンタイヤは、世界130か国以上で販売されています。日本への本格参入は2017年から。同年1月にトヨタグループの総合商社である豊田通商と合弁で日本法人「ネクセンタイヤジャパン」が設立されました。VWやフィアット、ルノーなど世界17メーカーに新車装着タイヤを供給しており、2017年には厳しい採用テストで知られるポルシェ社でも採用が決定。ポルシェ「カイエン」への純正タイヤとして「N FERA RU1」がOEM採用されています。

ナンカン(台湾)

 1959(昭和34)年創業の長い歴史を持つ台湾のタイヤメーカーです。横浜ゴムと長年にわたって技術提携を行ってきた歴史もあり、日本で販売されるアジアンタイヤのなかでは広く認知されているブランドです。軽自動車用18インチタイヤなど18インチ以上のサイズが豊富なことでも知られています。2017年には「東京オートサロン」に出展しました。

ハンコック(韓国)

 創業77年の歴史を持つ韓国のタイヤメーカーです。「ドイツツーリングカー選手権(DTM)」の公式パートナーとして2011(平成23)年から競技車両にタイヤを供給しており、この実績が認められて2017年にはメルセデス・ベンツ「GLC」がハンコック・タイヤを純正採用しています。また、ダイハツ「ムーヴ」や「タント」でも過去、ハンコックが純正装着タイヤに採用されています。

ATRラジアル(インドネシア)

 天然ゴムの一大産地であるインドネシアのタイヤメーカー、PT Multistrada Arah Sarana Tbk.(通称MASA)の日本向けブランドです。1991(平成3)年に設立された比較的新しいメーカーですが、1994(平成6)年まではピレリ、その後2000(平成12)年まではコンチネンタルと技術提携関係にありました。モータースポーツに注力しているメーカーで、「全日本プロドリフト選手権(D1グランプリ)」やアメリカの「フォーミュラ・ドリフト」など、ドリフト走行競技会のスポンサーとなっています。

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ATRラジアルは天然ゴムの一大産地、インドネシアのタイヤメーカー(画像:ATRラジアル)。

フェデラル(台湾)

「FEDERAL」(連邦の)という名前から、米国メーカーと思われがちですが、1954(昭和29)年に設立された台湾のタイヤメーカーです。1960(昭和35)年からブリヂストンとダンロップで、それぞれ約20年間ずつ技術提携をしていた歴史があり、1987(昭和62)年にはJIS(日本工業規格)認証を取得しています。

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