アジアンタイヤは市民権を得たか 「安かろう悪かろう」を払拭?

東アジア、東南アジアのタイヤメーカーが、世界市場でシェアを伸ばしています。欧州車の新車装着タイヤに選ばれるなど、ひと昔前とはずいぶん扱われ方も変わってきているようです。

満足度で比較すると? アメリカの場合

 ブランドよりも品質を重視すると筆者(加藤久美子:自動車ライター)が見るアメリカのユーザーは、アジアンタイヤをどう評価しているのでしょうか。米国では新車装着タイヤ、リプレイスタイヤ(アフターマーケットの交換用タイヤ)含めて6割以上をアジアンタイヤが占めており、非常にポピュラーな存在です。

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「大阪オートメッセ2018」に出展された、韓国タイヤメーカー、ネクセンのブース(画像:ネクセンタイヤジャパン)。

 2017年に米国JDパワー社が行った「乗用車新車装着タイヤ(2年目)顧客満足度調査」でも、以下のような結果が出ています。乗り心地やハンドリング、見た目などの項目で調査した結果の総合順位がこちら。

●JDパワー調べ「2017年 米国乗用車新車装着タイヤ顧客満足度調査」

1位:ミシュラン

2位:ピレリ

3位:グッドイヤー

4位:ネクセン(韓国)

5位:ハンコック(韓国)

6位:コンチネンタル

7位:クムホ(韓国)

8位:ブリヂストン(日本)

9位:ヨコハマ(日本)

10位:トーヨー(日本)

11位:ダンロップ(日本)

12位:ファイヤストン

 新車装着時のタイヤと、リプレイスでは、同じ銘柄でも性能が違うとよく耳にしますが、それが理由なのでしょうか。日本のタイヤブランドが軒並み8位以下とは衝撃です。

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韓国のハンコックは、「ドイツツーリングカー選手権」の公式パートナーとしてタイヤを供給している(画像:ハンコックタイヤジャパン)。

 ちなみにラグジュアリーカー部門では、ミシュラン、ピレリ、ブリヂストン、グッドイヤー、ダンロップ、コンチネンタル、ハンコックという順番です。アメリカと日本ではタイヤに対して、求める性能(日本では静粛性や見た目を重視するユーザーが多いなど)がかなり違うので一概に比較はできませんが……。

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