アジアンタイヤは市民権を得たか 「安かろう悪かろう」を払拭?

東アジア、東南アジアのタイヤメーカーが、世界市場でシェアを伸ばしています。欧州車の新車装着タイヤに選ばれるなど、ひと昔前とはずいぶん扱われ方も変わってきているようです。

品質の実際のところは? 気になる補償制度も

 前述のように、世界タイヤ市場でシェアを伸ばしてきているアジアンタイヤ勢ですが、実際の数字はどのようなものなのでしょうか。2005(平成17)年と2016年で比較しました。

Large 20180402 01
タイヤビジネス誌/ブリヂストン「ブリヂストンデータ2017」より、2005年と2016年のタイヤ世界市場シェアランキング(掲出資料より乗りものニュース編集部にて作成)。

 ブリヂストン、ミシュラン、グットイヤーなど、上位の顔ぶれはほとんど変化がありませんが、トップ3のシェアは減少。それに対し、9位以下に2005年にはランク入りしていなかったアジアのタイヤメーカーが登場しており、わずか10年間あまりで変化していることがわかります。「その他」の数字も大幅に増えました。ここには多くの新興アジアンタイヤメーカーが含まれていると思われます。

 ちなみに、このデータは「総売上高」におけるシェアであるため、自転車から巨大な鉱山ダンプタイヤまで、すべてが含まれます。タイヤの本数ベースで比較すると、価格の安いアジアンタイヤはもっと上位に顔を出す可能性もありそうです。

 では、実際の品質やアフターフォローについてはどうなのでしょうか。2000(平成12)年からスタートしたネット通販で累計2000万本近く、近年では年間200万本のアジアンタイヤを販売してきたオートウェイの岡本さんは「日本で販売されるアジアンタイヤの多くは、日本のタイヤメーカーと長年にわたって技術提携を行ってきており、品質も年々向上しています」と話します。

「当社で販売するタイヤにはすべて保証が付いており、初期不良などあれば迅速に対応しています。また、オートウェイの取扱製品はすべてにPL保険(製造物賠償責任保険)が付保されていますが、補償内容は各社異なるため、補充する意味で別途、国内の『中小企業PL保険制度』にも加入しています」(オートウェイ本社営業部 岡本翔さん)

「中小企業PL保険制度」では、タイヤの製造者に責任があるとされた事故において1件あたり3億円まで補償されるとのことですが、岡本さんによれば、これまでオートウェイで販売してきた2000万本のタイヤにおいて、その保険を使ったことは過去一度もないそうです。

Large 20180402 02
米「SEMAショウ2017」にて、名前もブースもアメリカンなフェデラルは、台湾のタイヤメーカー。

 価格、売上、品質と、アジアンタイヤメーカーの躍進は目を見張るものがありますが、さて10年後はどうなっているでしょうか。

【了】

この記事の画像をもっと見る(7枚)

【タイヤ特集】交換時期からメンテナンス方法までクルマのタイヤを徹底解説 購入・交換時に役立つタイヤチェーンやパンク対策情報も

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス
  2. 「春日部」から独立「県内8番目のナンバープレート」実現なるか? 新「ご当地ナンバー」導入へ早くも動き これから各地で?
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. 東京のベッドタウンにできた「道の駅」ウワサ通りの大盛況! 海ないのに「海産物がうまい!」…それこそが人気の秘訣?
  5. 北朝鮮 進水式で“派手に横転し”金総書記を激怒させた「新型艦」爆速で修理を行い海上試験開始!
  1. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  2. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス
  3. ロシア海軍のステルス艦が「大炎上」 ウクライナの攻撃で撃破される瞬間を捉えた映像が公開
  4. 「春日部」から独立「県内8番目のナンバープレート」実現なるか? 新「ご当地ナンバー」導入へ早くも動き これから各地で?
  5. 空母化進む「最大の護衛艦」がフェリーと並んだ! 大きさの違いが際立つショットを海自が公開