『銀河鉄道999』がモデル? 駅ビルから空へ滑り出す近未来的モノレール、なぜ誕生

建物のなかにモノレール、なぜできた?

 この、北九州モノレールの小倉駅はどのような経緯で誕生したのでしょうか。

 北九州モノレールは1998(平成10)年まで、小倉駅からひと駅南にある現在の平和通駅を起終点としており、当時はこの駅が「小倉駅」を名乗っていました。JR小倉駅の建て替え計画とともに、バスターミナルなども含めた駅の周辺整備も計画され、その一環としてモノレールの延伸も実現したとのこと。

「国の『立体道路制度』を活用し、モノレールと駅ビルが一体的に整備されました。この制度は本来、道路の上下の空間に建物を建設したり、建物のなかに道路を通過させたりすることを可能にするものです。北九州モノレールのような『都市モノレール』は法律的に軌道部分が『道路』という位置づけになっており、この制度が適用されたのです。通常の鉄道にはない、モノレールならではの方法といえます」(北九州高速鉄道)

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駅ビルへと延びるモノレールの軌道(2018年4月、恵 知仁撮影)。

 それまでJR小倉駅からモノレールに乗り換えるには、約400mを歩かなければならなかったといいますが、駅ビルへの乗り入れで利便性が向上し、モノレールの利用者も増えたそうです。

【了】

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