自転車の点滅ライト、灯火にあらず 夜間走行に必要な「灯火」とは

必要な明るさのライト、どう選ぶ?

 点滅と点灯を切り替えられるライトのなかには、前照灯としての十分な明るさを満たしておらず、補助灯として使うことを前提にしたものもあります。夜道を照らすのに適切なライトは何を基準に選べばよいのでしょうか。

 自転車の前照灯として認められる明るさの性能は、JIS規格で「400カンデラ以上」と定められています。前照灯としての要件を満たしている製品の一部では、JIS規格に適合していることや、400カンデラ以上の明るさの数値が表示されていますが、最近では「カンデラ」とは別の「ルーメン」という単位で明るさを表示するメーカーも増えているといいます。

「ルーメン」では、どのくらいの数値が適切なのでしょうか。キャットアイの担当者は「比較的明るい市街地の場合でも200ルーメン以上、郊外など街灯が少ない場所では700ルーメン以上のライトが必要と考えています」と話します。照明に関する業界団体である日本照明工業会は、20ワットの白熱電球に相当する明るさを「170ルーメン以上」としていますので、200ルーメンという光量はおおむねこれに近いものと言えるでしょう。

 ただし、前照灯は明るければ明るいほどよいというわけではなく、状況に合った明るさが大切だといいます。

「必要以上に明るすぎるライトは、すれ違うクルマのドライバーや周りの歩行者にとってまぶしすぎることもあります。市街地や郊外など、走行場所の状況に応じた明るさの製品を選ぶか、あるいは明るさの調整機能を備えた製品を使うとよいでしょう」(キャットアイ 担当者)。

 もちろん、ライトの向きを適切に調整することも、周りに迷惑をかけず、自分自身も安全に走行できるポイントだといいます。キャットアイの担当者は「ライトを自転車に取り付ける時に、光の向きをやや下向きにして前方の路面を照らすようにすると、歩行者やドライバーに迷惑をかけませんし、路面の状態もより見えやすくなります」と話しています。

【了】

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コメント

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4件のコメント

  1. 用語を理解していない。つける、付ける、点ける。あくまでも取り付けと点灯である。
    ライトを手持ちにしていたりかごの中に入れてるのもアウト。点滅は電池やバッテリーを長持ちさせようとしているらしい。警察はこれらを見ても黙認している。というか警察も理解していない?

  2. 自天赦は奥が深い

  3. 「前照灯の点滅のみ」は、他車両から見たときに近づいてくる自転車の距離感・スピード感がつかみにくいと感じる。点滅にしなくてもちゃんと光量があるライトなら連続点灯で十分認識できる。
    どうせ点滅させるなら昼間の薄曇りの時の方が効果がありそう。

  4. 一時不停止はこんなに少なくない!もっといる!逆走はその他に含まれているのか、もっといる!もっと取締り厳しくしろ!