列車の指定席と自由席、それぞれの利点は どっちでもない「座席未指定券」導入の特急も

自由席は列車や席が「自由」

 一方、自由席のメリットは価格が指定席より安いことと、席や列車を乗車のタイミングで自由に選べる点です。たとえば旅行先でお気に入りの場所が見つかりもう少しゆっくり過ごしたいと思ったときも、指定席利用なら切り上げて駅に戻らなくてはなりません。しかし自由席なら、きっぷの有効期間内・区間内であれば列車を選べるため、スケジュールの自由度は飛躍的に高まります。

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繁忙期の自由席は始発駅で満席になっているケースが多く、途中駅からでは座れないことも。写真はイメージ(画像:児山 計)。

 また、車窓を楽しみたいときや、日差しを避けたいときなども、自由席ならそのときに選べます。混雑に比較的余裕のある閑散期の旅行であれば、自由席は旅の自由度を広げてくれる良い選択肢といえるのです。

 自由席のデメリットは、着席が保証されていないこと。途中駅からの乗車はもとより、混雑期は列車の始発駅でも、列に並ぶなどそれなりの“苦労”が必要になってきます。

指定席の事前変更「何度でもOK」のサービスも

 指定席は、予定が変わった際に手続きや手数料などがネックですが、そのネックの改善が進んでいます。JR東日本の「えきねっと」「モバイルSuica特急券」やJR東海・JR西日本の「エクスプレス予約」、JR西日本の「e5489サービス」、JR九州の「JR九州インターネット列車予約」などのネット予約サービスなら、一定条件のもとであれば手数料なしで何度でも指定席が変更できる特典が用意されています。

 自由席と指定席それぞれにメリット・デメリットがありますから、その“いいとこどり”をしても良いでしょう。たとえば帰りの列車だけ指定席を取って、それまで自由席で移動すれば、旅行で疲れているであろう帰りの列車で座席を確保できる安心感と、旅行中の自由な行動を両立できます。自身の旅行スタイルに合わせて指定席と自由席を使い分けるのも、楽しい旅行のテクニックです。

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コメント

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6件のコメント

  1. 新幹線が停電になったとき、指定席にしてよかったです。もし自由席だったら完全に座れなかったでしょう。
    そういう時に、特別に指定席に差額なしで座らせたら自由席の乗客も楽になっていたでしょう。
    緊急時は、座席未指定券を発行して上手く対応すればいいと思います。

  2. ・また東京基準でしか記事が展開されていない
    ・またGW前にやればいいのにというネタ

    • 天子さんが東京におるんや
      しゃあないやないか

  3. 自由席か、新幹線の場合は自由と言うより放し飼いのような気もするが

    • マナー最悪ですからね。吐き気がするので最近は近寄りもしません(笑)

  4. JR東日本は自由席が極めて大嫌いな会社ですから仕方ないです。まだ公式での発表はありませんが、最終的にはJR東日本内(JR他社や他の鉄道会社から自社に乗り入れを含む)のすべての特急や新幹線は全列車全車指定席にする予定であります。もちろん現在一部で適用している立席なんて救済措置は一切なしです。要するに希望列車に満席などで乗れなければ諦めるしかなくなります。更に、首都圏の普通列車グリーン車も全線全列車指定席に移行予定だそうです。要するに将来的に自由席特急券はもちろんのこと、特定特急券、座席未指定券(いずれも空席着席)たるものはJR東日本から完全に消滅します。よって特急・新幹線を利用する場合は完全に値上げでかつ、距離の長短や停車駅の多少(速達タイプ[はやぶさ、こまち、かがやき、ひたちなど{ただこれらは既に全列車全車指定席に移行済}]、多停車タイプ[やまびこ、はくたか、つばさ{臨時便の大半は全車指定席→定期便も全列車全車指定席に移行予定}ときわ{既に全列車全車指定席}など])に関わらず座席が取れないと乗車不可となるため益々敷居の高い列車となります。