橋流失から1年 JR久大本線が全線再開へ 「ぜんぶつながるプロジェクト」始動
復旧に向け日田駅長と由布院駅長がコメント
今回始動する「久大本線 ぜんぶつながるプロジェクト」は、久大本線全線での運転再開を多くの人に知ってもらうことと、復興への歩みをさらに進めることを目的に展開されます。特設サイトでは様々なメッセージを全国から集め、その一部を風船に印字。「ゆふいんの森」再開一番列車の運転に合わせて空に放たれます。
また、久大本線の沿線の人々と全国の人々が「つながる」施策のひとつとして、沿線の「元気な様子」が分かるSNS投稿も募集。ハッシュタグ「#久大本線つながる」付きで、TwitterやInstagramへの投稿を呼び掛けます。さらに、久大本線の列車や駅、車窓などをモチーフにした絵も募集。その後選考のうえ、同線を走る列車内に展示します。
久大本線の復旧にあたり、日田駅(大分県日田市)と由布院駅(大分県由布市)の駅長はそれぞれ次のようにコメントしています。
「7月には復旧工事も終わり、待ちに待った全線開通が間もなくです。私どもの使命でもあります『地域を元気に』を合い言葉に、ご利用のお客さま、地域の皆さまとともに日田市の今後の発展、活性化に努めてまいりたいと思います」(日田駅長)
「災害直後、由布院駅前のガランとした風景を思い出すと、復活した『ゆふいんの森号』が到着したそのとき、そのにぎわいを想像するだけで万感の思いです。お客さまがいらっしゃることに喜びを感じ、『“ゆふいん”に来て本当によかった!』とお客さまに心から思っていただけるように、地域の皆さまと一緒に感謝の気持ちでお出迎えいたします」(由布院駅長)
「久大本線 ぜんぶつながるプロジェクト」のロゴは、日田出身のデザイナー、梶原道生さんが担当。梶原さんは「久大本線全線復旧のシンボルは、花月川橋りょうにあると思います。この橋が繋(つな)がり、ゆふいんの森号が、橋を通過する姿を見て、はじめて繋がったのだと地元の方が、安心できるのでないかと思います。しかし、この橋が繋がっただけでは、まだ、本当の復旧ではありません。風評被害が消え、旅行客が元に戻ることができて初めて復旧したことになるのではないかと思います。橋が繋がったことをチャンスと捉え、まちとひとが繋がり未来に繋がるように期待したい」と言います。
6月中旬から8月中旬までの期間には、このロゴをあしらった「ゆふいんの森」が運転される予定です。
【了】
久大本線が復旧したから今度は豊肥本線と日田彦山線の復旧になると思います。