ハンドルの「すえ切り」クルマを痛める? メーカーに聞く、実際の負担、注意点

クルマを停止させたままハンドルを回す「すえ切り」は、クルマに負担をかけるため望ましくないと言われます。実際、クルマにかかる負担はどの程度なのでしょうか。

電動パワステの場合、エアコンより高い負荷も

 一方、「すえ切り」による操舵系への負担はどうなのでしょうか。現在のクルマのほとんどはモーターで操舵力をアシストする電動パワーステアリングを搭載しています。自動車用の電動パワステを製造するジェイテクト(愛知県名古屋市)によると、「すえ切り」はアシスト力を発生させるモーターに負担をかけるといいます。

「前輪の向きを変える場合は、クルマを前進させる動力がある方がスムーズに動かせるのですが、クルマを停止させて『すえ切り』を行う場合はモーターの力だけで前輪を動かすことになるため、モーターの負荷が大きくなります。その際の電力消費量は、一時的にカーエアコンを超えることもあります」(ジェイテクト 担当者)

 同担当者によると、現在のクルマに搭載されている電動パワステは、ドライバーが快適に操舵できるように「すえ切り」を許容できる設計になっていますが、もちろん常軌を逸するほど頻繁に「すえ切り」を繰り返せば、不具合が発生する可能性があるといいます。

「ステアリング機構に過度な負担をかけないためには、クルマの周囲に注意しつつ、なるべくクルマを停止させないようにしてハンドル操作を行うことを心がけてください」(ジェイテクト 担当者)

 ブリヂストンとジェイテクトの話をまとめると、「すえ切り」は確かにタイヤやステアリング機構に一定の負担をかけるが、頻繁に行うのでなければどちらもある程度許容でき、タイヤに関してはローテーションによってある程度摩耗の偏りをカバーすることもできる、ということになります。

 

 しかしながら、クルマを大切にするという観点では、なるべく「すえ切り」をしない方法、つまり前進または後退しながらハンドルを動かす操作が望ましいといえるでしょう。

【了】

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コメント

2件のコメント

  1. パワステの無い時代は当たり前に動きながらしかハンドルは切れなかったし切らなかった。便利になりすぎた社会が車の扱い方まで知らない世代を作った、功罪ですかね~

  2. 綿100kgと鉄100kgどちらが重いでしょうか?

    ドライバーに優しい車とは何でしょうか?

    音を封印することが静かと言えるでしょうか?

    その昔の教習所のFF車はアウターブーツがよく破れたそうです。

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