エアバス、日本市場シェア50%へ虎視眈々 市場展望とA330neoほか最新鋭機をプレゼン

エアバスは同社航空機の最新状況について発表。航続距離を伸ばし、優れた燃費の実現、ニーズによって航空機を最適化することでシェアの拡大を図るといいます。

2020年度には約30%程度のシェアに達する

 エアバスは2018年5月15日(火)、同社航空機の最新状況と市場展望について発表しました。

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シンガポール航空へ2018年下半期の引き渡しが予定されている、エアバスA350XWB型機の超長距離タイプ、A350-900 ULR(画像:エアバス)。

 2017年度のエアバスの納入数は718機で過去最高を記録しました。15年連続での納入機数が増加といいます。2018年4月時点で、エアバス機の納入数は1万1098機に及び、これは、1.4秒毎に1機が世界のどこかで離着陸を行なっている計算になるそうです。

 エアバスの大きな魅力となっているのは、経済性と客室の快適性にあると話します。日本では現在、ANA(全日空)、ピーチ・アビエーション、バニラエア、スターフライヤー、ジェットスター・ジャパン、エアアジア・ジャパンの6社がエアバス機を運航しており、総数は92機で受注残が80機。「ナローボディ」と呼ばれる単通路型機を使用している日本のLCC市場において、A320が95%以上のシェアを占めています。また、2019年にANAがA380型機を、JAL(日本航空)がA350XWBを運航開始予定です。したがって、「ワイドボディ」と呼ばれるこれらの双通路型機の日本市場でのシェアが拡大されます。同社では2020年度には約30%程度のシェアに達すると見込んでおり、長期的には50%台を目指すといいます。現在、日本の航空会社からの受注残はボーイング社を上回っているそうです。

 2019年にANAに納入される総2階建てA380は、量産初号機の就航から10年が経ち、現在226機が納入されています。60都市に就航しており、典型的な4クラス制の客室仕様で575席を提供。アメリカのマイアミから日本まで、強い向かい風でも飛行できる航続距離を持ち、ゆったりとした機内、静寂性などが好評とのことです。

 エアバスのインベスターマーケティング・ディレクターのキース・ストーンストリート氏は、「日本では2017年時点で約2900万人の訪日外国人がいるとされ、2020年には4000万人を目標とすると言われています。その達成には現時点で、500万人分の旅客を収容するための何らかの策が必要と考えられており、空港が混雑した状態で、機体のキャパシティの増大が有効だと考えられます」とした上で、A380の有益性について話しました。実例として、この6年間、ロンドンのヒースロー空港は航空機のキャパシティがフル状態にもかかわらず、900万人旅客を増やすことに成功。それは就航する旅客機の平均サイズが大きくなったことが要因といわれ、A380は同空港の発着数のわずか4%ながら、800万人の旅客を運んでいるといいます。

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