中国初国産空母はどんなフネ? 名前もまだない新型艦の特徴、役割、影響とは
2018年5月13日、中国初の国産空母が試験航海に出航しました。その特徴やあのスキージャンプ台、今後の運用などについて、試験航海時点の最新情報をもとに解説します。
「002」型はどのような空母?
2018年5月13日(日)、中国東北部に位置する遼寧省大連から、中国海軍初となる国産空母「002」型が試験航海のために出航しました。中国がウクライナから購入し、独自の改修工事を行って2012年から就役させた同海軍初となる空母「遼寧」についで、2隻目の空母になります。
艦の全長と幅は、「遼寧」が全長304.5m、全幅75mに対して、「002」型は全長315m、全幅75mと、全長が約10m長くなっていることが分かります。また搭載可能な艦載機の数も、「遼寧」は戦闘機を20機前後、ヘリコプターを10機から15機ほど搭載できるとされていますが、「002」型はこの「遼寧」よりも数機ほど多く戦闘機やヘリコプターを搭載できると見られていて、艦内の艦載機格納庫もより効率的な構造になっているとの分析があります。
しかし、艦載機を空母から飛び立たせるための発艦方式については、「遼寧」も「002」型も同じ「スキージャンプ方式」を採用しています。スキージャンプ方式とは、空母の先端部をスキーのジャンプ台のように緩やかな曲線を描いて上向きにそらし、そこからスキー選手が大空に向かって飛んでいくように艦載機を発艦させる方式です。
スキージャンプ方式の大きな利点として、構造が簡易な為に建造がしやすい点や、建造費を安くすることができる点、そして後述するようなカタパルト方式(カタパルトを使用して艦載機を加速させ発艦させる方式)と違い、なにか機械を使用して艦載機を発艦させる仕組みではないために艦の整備が容易になる点などが挙げられます。
ただしこの方式は、速度が遅く機体重量も重い航空機を発艦させることができないため、アメリカ海軍が運用している、背中に積んだレーダーで空母の周辺空域を警戒するE-2C早期警戒機のような大きな航空機を搭載することができません。そのため、「遼寧」ではヘリコプターにレーダーを搭載して早期警戒機として運用しています。おそらく「002」型でも同様の方法がとられるでしょう。
『2隻目の国産空母は、「カタパルト方式」によって艦載機を発艦させるものとみられています。カタパルト方式は米海軍などの空母に見られる、艦前方にあるカタパルトによって艦載機を一気に加速させて発艦させるもので、スキージャンプ方式に比べて重い航空機も発艦させられるようになります。』って本当ですか?。
カタパルト方式はそもそも我が国が戦前に世界最初(伊号潜水艦や戦艦に偵察機を搭載する技術として実用)に発案・実用化した技術ですが、戦後、戦闘機のジェット化に伴なう空母の本格的運用で精査され実用化されてそのパテントは現在アメリカが持っており、アメリカ以外では使用出来ず、唯一許されているのはフランスの原子力空母シャルル・ド・ゴールルのずです。中国の空母にカタパルトが採用されることは特許上、国際条約上あり得ないはずです。
いかがでしょう?カタパルトにについての再度取材・調査されて、できれば記事の訂正されることを望みます。
どーせ新幹線みたいに「参考にはしたがあくまで独自技術」「既に米の技術を凌駕している」とか言い張るんでしょ。