1日だけの自動車保険、入るべき? クルマは「借りる」時代、保険会社の描くシナリオは

右肩上がりの利用率 今後さらに増える?

 このように、1日だけの自動車保険商品は、クルマを所有しない若者と保険会社との接点ともなっているようです。「1DAY保険」を展開する三井住友海上によると、自動車保険の加入率自体はほぼ横ばいではあるものの、若年層ではクルマを所有する人が減っているといい、レジャーなどで使いやすい保険を作ったと話します。

 これら商品は、企業が展開するレンタカーやカーシェアでは利用できませんが、
近年はインターネットを通じた個人間のカーシェアサービスも登場しています。三井住友海上は、「カーシェアの形態も変化しており、『借りる』頻度は高くなっていくでしょう。1日単位の自動車保険商品も、使用頻度が増えると考えています」と話します。

 利用率はどう推移しているのでしょうか。2012年に始まった東京海上日動の「ちょい乗り保険」は、まもなく利用件数400万件(2018年5月現在)に達するとのこと。これを猛追しているのが三井住友海上の「1DAY保険」で、2015年開始と後発ではあるものの、2018年4月に300万件を突破、右肩上がりで増えているといいます。「『1DAY保険』の大きな伸びは、セブン-イレブンという独自の販売チャンネルを設けている点でしょう」と分析します。

 この好調を受け、三井住友海上は2018年4月に、ゴルフなどのアクティビティを1日単位で補償する「1DAYレジャー保険」も発売しました。今後もこのような「1日だけ」の保険商品を強化していくといいます。

【了】

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