JAL、空港動線想定の「JAL Innovation Lab」開設 地に足つけたイノベーション目指す(写真42枚)

JALがグループ社員らの知恵や知見を生かす拠点とすべく、「JAL Innovation Lab」を開設。ゲートの改札口や国際線ワイドボディ機をイメージした空間などが設けられ、『ワクワク、楽しく!』をキーワードに、取り組みが進められます。

空港の動線を再現可能

 JAL(日本航空)は2018年5月29日(火)、「JAL Innovation Lab(ジャル イノベーションラボ)」を報道陣へ公開しました。社外、そして3万3000人いるというグループ社員の知恵や知見を生かし「地に足の着いたイノベーション」を起こしていこう、という同社における「オープンイノベーション」の取り組みのなか設置されたもので、そうした活動の拠点となるべく、今年4月に開設されました。東京都品川区にあるJAL本社から、徒歩5分程度の場所にあります。

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国際線ワイドボディ機をイメージしたスペース(2018年5月29日、恵 知仁撮影)。

 JALでは、社員が自らの力で「地に足の着いたイノベーション」を起こしていこうとするにあたり「4つのP」を考えているといい、この場所はそのうちのひとつ「Place(場所)」です(ほかの3つは「People」「Process」「Partnership」)。

「こうした場の存在によって、JALグループ社員でイノベーションを起こしていこうという文化が目覚めてくること、そこに一番期待しています。安全運航はもちろんですが、その上でチャレンジしていかねばなりません」(JAL 執行役員 西畑智博さん)

 会員によるアイディアを素早く形にし、立案から検証までの過程を一貫して行えるというこのラボは、広さ約500平方メートル。実際の搭乗ゲートにある改札機が設置され、本物の座席が国際線ワイドボディの飛行機をイメージした空間に置かれているなど、空港や機内を模したスペースになっており、空港の動線を想定した検証ができるとのこと。

 これにより、たとえば従来は会議室にそれを置いて行っていた飛行機の座席の検証が、より現実に近い環境で行えるようになるそうです(訓練用の客室モックアップでは座席の配置変更などが難しく、本物の飛行機でいきなり試すのもまた難しい)。現在、同社が進めているヘッドセットを活用した機内サービスの実験なども行っているといいます。

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