ほくほく線運賃10%値上げへ 北越急行が認可申請

北越急行が、ほくほく線の運賃を10%値上げする変更認可申請を、国土交通省北陸信越運輸局に対して行いました。

トイレ付き車両の導入前倒しを検討

 新潟県内でほくほく線を運営する第三セクター、北越急行は2018年5月29日(火)、同線の旅客運賃を10%値上げする変更認可申請を、国土交通省北陸信越運輸局に対して同日に行ったと発表しました。

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北越急行ほくほく線は六日町~犀潟間59.5kmを結んでいる(2016年5月、草町義和撮影)。

 1997(平成9)年の開業以降、運賃の値上げは消費税率のアップに伴い2回実施しています。今回は3回目で、運賃改定は12月1日(土)に実施する方針です。

 ほくほく線では、開業時から、越後湯沢で上越新幹線と接続し首都圏~北陸間の輸送を担っていた特急「はくたか」が走っていました。しかし2015年3月、北陸新幹線が金沢まで延伸したことで、ほくほく線の“稼ぎ頭”だった特急「はくたか」は廃止に。以降は、普通列車を主体とした輸送形態に姿を変えています。

 北越急行によると、特急「はくたか」廃止後、内部留保を有効に活用するなどの経営計画を着実に実施してきたものの、将来に向けて厳しい経営状況であることに変わりないことから、運賃改定のための認可申請を行うとしています。

 改定率は普通運賃、通勤定期運賃ともに10%です。初乗り普通運賃(3kmまで)は、20円増の170円に、六日町~十日町間は30円増の330円に、六日町~犀潟間の全線は110円増の1080円にそれぞれ改定されます。この改定により、2018年度から2020年度までの3年間の運賃収入は約1億円増える見込みです。なお、今回の改定では、通学定期運賃は据え置かれます。

 今後のサービス向上策として、2024年度から2029年度にかけて全車両を更新する計画ですが、トイレ付きの新型車両を前倒しして導入することを検討。また、新しい全線1日乗車券の発売やイベント列車の拡充などを計画しています。

【了】

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コメント

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6件のコメント

  1. そもそも貨物線として建設されたから人里離れた地域通されてて、あんまり沿線人口高くないからね。
    地域輸送中心になっちゃ、そりゃ勝負にならんわ。

    集落に近いエリアにある駅が起終点除くと十日町、まつだい、うらがわらの3つしかないのだから、自治体や地元企業などと協業してほかの駅と最寄りの集落のアクセスを向上させる方法を考えるとか、それかこのさい集客見込める5駅だけ残して全駅廃止し、この5駅と湯沢・直江津方面との高速輸送に専念するほうに舵切るか。

    いずれにしても、このままならゆっくり時間かける形で確実に死に向かうだけのこと。

    • 貨物線として建設された歴史なんてなかったような…
      あと元々北陸新幹線までの繋ぎでしかないので先細りなのはそうだけども、無人駅を廃止したり多少高速輸送を狙ったところで大して変わりはないような。それだったら地域輸送に専念して地元から補助金を受けやすくするほうがよほどいい。

  2. 初乗り150円、60㎞弱で1000円切るって安いなあ。
    本州のJR並みで、値上げしてもJR北海道並みか。
    三セクってこと考えたらさらに1.3倍くらいが普通のような。
    あとできることは、超快速にグリーン車入れるぐらいか…

  3. ほくほく線の特徴は、何といっても長い直線軌道。これを活かさない手はない。
    上越新幹線と北陸新幹線を結ぶミニ新幹線の軌道として利用できるよう、広軌・狭軌併用の軌道に改良してはどうか。ミニ新幹線が実現すれば、将来的には大阪・京都・金沢・新潟を結ぶ日本海縦貫新幹線になる。沿線には日本有数の古都、温泉地、スキー場などがあるので、観光での利用が見込まれよう。

    新幹線と接続するための工事は必要だが、ゼロから建設するよりはずっと安上がりのはず。人口減少社会で生き残るには、これくらいの投資は必要だろう。座して待てば廃線の憂き目にあうのは目に見えている。

    • たぶんめちゃめちゃお金かかると思う

  4. はげたかがおったころは「ほくほくせん」、いなくなったら「とほほせん」やからねえ。
    値上げしても、内部留保をとりくずし、さようなら。
    新潟日報にはその日向けの原稿が用意してあるようやしね。