教習所は「立体化」の流れ? 商業施設の「屋上教習所」が増えたワケ

自動車教習所といえば、地上の練習コースをイメージする人もいるかもしれませんが、なかにはビルの屋上にコースを設けているところも。広い敷地を持つ教習所が、建て替えを機に「立体化」するケースがあります。

生徒にとってのメリットとは?

――生徒からの評判はいかがでしょうか?

「便利になった」という声が多いです。というのは、教習所ではどうしても、つぎの教習までの待ち時間が発生してしまうため、イオン内でその時間をつぶせるようになった点が大きいです。

※ ※ ※

 商業施設と一体化した教習所は、古くは1970年代に登場しています。久里浜中央自動車学校には、現在の姿になって以後「他県の教習所からゼネコンさんなどといっしょに見学に来られることもあります」とのこと。たとえば2016年には愛知県、2017年には千葉県にも、このような商業施設の屋上をコースにした教習所が誕生しています。久里浜中央自動車学校によると、こうした多層階建ての教習所はシンガポールなど海外でも少なくないそうです。

 なお、久里浜中央自動車学校のような指定教習所(都道府県公安委員会が指定した教習所。卒業後に運転免許試験場での技能試験が免除される)には、コース面積が8000平方メートル以上という規定があります。これがどれほどの広さかというと、たとえば、日本サッカー協会の競技規則で定められているサッカー場の面積が約7140平方メートルです。サッカー場よりも広い土地をどう活かすか、教習所だけでなく他業種も注目しているのかもしれません。

 ちなみに、教習所を立体化するのではなく、地上にある教習所の上空を有効活用するケースも。練習コースの周りに支柱を設けたうえで、コース上空を覆うようにネットを張り、ゴルフ練習場(いわゆる「打ちっぱなし」)として営業している例があります。

【了】

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