米製無人機に防衛関係各所が注目のワケ 長崎で試験飛行実施 背景に少子化問題も

米製無人航空機「ガーディアン」が長崎県でおよそ2週間にわたり試験飛行を実施しました。その意義と背景、関係各所の思惑、具体的な使いみちなどを解説します。

「ガーディアン」の活用実績は…?

 今回飛行実証試験を行なった「ガーディアン」は、GA-ASIが開発した無人航空機「プレデター」の発展型です。「プレデター」と、その改良型の「リーパー」は、アフガニスタンやイラクでの対テロ戦争に投入され、搭載するヘルファイア対戦車ミサイルによる攻撃も行なっています。このため一部のメディアは、「ガーディアン」もパーツを組み替えることで、ミサイルなどの武装も搭載可能だと報じていますが、これは必ずしも正しいとは言えません。

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胴体下部に搭載された「シービュー」レーダー(竹内 修撮影)。

「ガーディアン」は海洋の監視や国境警備、大規模災害の被災地の情報収集といった、民間分野での活用も視野に入れたモデルで、これらの任務に不可欠な長い航続時間(最大26時間)を確保するための燃料タンクなどの追加と、重量の重い「シービュー」レーダーを搭載するため、原型機である「プレデター」から大幅に設計が変更されています。もし日本が攻撃能力を持つ無人航空機を欲しいのであれば、最初から「リーパー」などの攻撃能力を持つ無人航空機を購入した方が、はるかに安上がりです。

「ガーディアン」の原型機である「プレデターB」は現在、NASA(アメリカ航空宇宙局)とアメリカ国土安全保障省に採用されています。アメリカ国土安全保障省は「プレデターB」を主に国境警備に使用していますが、2017年12月にカリフォルニア州で発生した、大規模な山火事対策にも投入されています。

 この山火事対策で「プレデターB」は、1分間にフットボールコート1面分の速度で燃え広がる火災の模様を長時間に渡って上空から監視して、搭載するセンサーで取得した画像を対策本部へリアルタイムで送ると共に、機体を制御するコントロールステーションのオペレーターから、延焼による二次災害のおそれのある消防士に対して退避を呼びかけたり、延焼していない道路を見つけて消防車を誘導したりと、八面六臂の活躍をしています。

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