米製無人機に防衛関係各所が注目のワケ 長崎で試験飛行実施 背景に少子化問題も

米製無人航空機「ガーディアン」が長崎県でおよそ2週間にわたり試験飛行を実施しました。その意義と背景、関係各所の思惑、具体的な使いみちなどを解説します。

哨戒能力の維持には避けられない道か

 アメリカ海軍は将来的に、ボーイング737旅客機をベースとするP-8哨戒機と、自衛隊も導入する「グローバルホーク」の洋上哨戒機型、MQ-4「トライトン」を組み合わせて洋上哨戒を行なう計画を立てています。海上自衛隊も対潜水艦能力の高いP-1と、洋上を長時間飛行可能で、P-1やP-3Cに比べて運用経費が安く、少ない人数で運用できる「ガーディアン」を組み合わせて運用すれば、哨戒機の機数の減少による洋上哨戒能力の低下を、避けられるのではないかと思われます。

Large 20180601 01
試験飛行を終えて壱岐空港への着陸態勢に入る「ガーディアン」(竹内 修撮影)。

 2011(平成23)年3月11日に発生した東日本大震災の際、自衛隊にはリアルタイムで上空から撮影した画像を伝送できる航空機の数が少なく、アメリカ軍や民間の無人航空機の支援を受けなければなりませんでした。前に述べたカリフォルニアでの山火事での活躍が物語るように、「ガーディアン」は大規模災害時の情報収集においても活用できる航空機であり、自衛隊の大規模災害対処能力を向上させるには、うってつけの航空機と言えるでしょう。

 無人航空機の導入にあたっては、航空法や電波法の改正といった問題も山積していますが、少子高齢化時代を迎えるこれからの日本が、高い情報収集能力を維持していく上で、その導入は避けては通れない道なのではないかと思います。

【了】

この記事の画像をもっと見る(6枚)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  4. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  5. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  1. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  2. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス