見敵必撮! 専用「ファントムII」駆る空自偵察部隊とそのお仕事(写真21枚)

航空自衛隊唯一の偵察専門部隊は、専用の偵察仕様「ファントムII」、RF-4EとRF-4EJを使用しています。どのような機体で、そしてその偵察任務はどのように行われているのでしょうか。

いまなおフィルム撮影、偵察仕様「ファントムII」

 雲ひとつない冬の空に、2機のジェット機の影が見えました。百里基地上空に舞い戻ったジェット機は、航空自衛隊が保有する戦術偵察機であるRF-4EとRF-4EJです。この機体には、乗員たちが命懸けで撮影してきたフィルムが搭載されています。

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訓練空域に向けて離陸するRF-4E(矢作真弓撮影)。

 独特な甲高い音を奏でながら、駐機場へ戻ってくる2機の偵察機たち。エンジンが切られると、給油やタイヤ交換などの整備作業と同時に、撮影してきたフィルムが秒単位の早業で取り出されます。取り出したフィルムはすぐに偵察情報処理隊へと運ばれていきます。

 RF-4E/EJとは1960(昭和35)年からアメリカ軍で使用されていたF-4戦闘機シリーズの仲間です。航空自衛隊では1974(昭和49)年度から1975(昭和50)年度にかけて、当時としては最新鋭だったRF-4E戦闘機を14機導入しました。

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離陸準備中のRF-4EJ。機首に20mmバルカン砲が見える(矢作真弓撮影)。
RF-4Eの偵察カメラからフィルムを取り出す(矢作真弓撮影)。
運ばれてきた撮影済みフィルム。フィルムはコダック製(矢作真弓撮影)。

 それまで航空自衛隊はF-86Fという戦闘機を改造したRF-86Fを偵察機として運用していましたが、あくまでも「写真を撮ることができる」という程度の能力しか持っておらず、当時の偵察能力は決して満足できるものでは無かったといいます。その状況を打開すべく導入されたのがRF-4Eでした。

 この偵察機を運用しているのが航空自衛隊の偵察航空隊です。茨城県にある百里基地をホームベースにしていて、航空総隊司令部という戦闘機や高射部隊を統括する組織の指揮を受ける部隊として、日々の任務に就いています。この偵察航空隊のなかにある第501飛行隊が偵察機を直接運用する部隊になります。偵察航空隊はこのほかに、偵察機をはじめとする各種機材の整備をする偵察整備隊、撮影した写真を現像して処理をする偵察情報処理隊で編成されています。

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