京急の「歌う電車」数減らすワケ 発車時の「あの音」、あとどれくらい聴けるのか

「歌う電車」残りはどれくらい?

「歌う電車」は2018年6月現在、どれほど残っているのか、京急電鉄に聞きました。

――「歌う電車」はどれほど残っているのでしょうか?

 新1000形の8両編成4本、4両編成2本(合計40両)が残っています。当社全体では現在128本の電車があるので、そのうちの6本ということになります。なお、2100形はすでに全編成でインバーターを更新済みです。

――どのような理由で更新しているのでしょうか?

 ひとつには経年です。更新時期がおよそ何年と決まっているものについて、各メーカーや当社内で協議したうえで更新しています。

――今後の更新計画は決まっているのでしょうか?

 年度ごとの更新計画のほか、車体の状況や、インバーターの開発状況にもよるので、何年までにどれほど更新するかとは言えない状況です。何社かの候補のなかから、そのときに合ったものを導入しています。

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かつて「ドレミファインバーター」が搭載されていた2100形電車(2018年3月、草町義和撮影)。

※ ※ ※

 京急電鉄では2017年度、同年度の鉄道事業設備投資計画で発表したとおり、新1000形8両(最初期に導入された8両編成1本)の更新を実施。2018年度も鉄道事業設備投資計画として新1000形8両の更新を行うとしています。

 同社によると、あの音を残してほしいという利用者の声も多々ある一方で、そうではない意見もあるとのこと。いずれにしても、「歌う電車」は今後ますます減っていくことが予想されます。

 ちなみに、京急の「ドレミファインバーター」と同様のシーメンス社製インバーターは、1995(平成7)年にJR常磐線用として登場したE501系電車にも採用されていましたが、こちらもすでにインバーターが交換されており、現在は歌わなくなっています。

【了】

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コメント

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5件のコメント

  1. あとJR東日本のE2系の一部でも採用されていたはずですが・・・。

  2. いつかはインバーター磁励音も銀座線車内の非常灯のようなノスタルジックなアイテムとなるのかな?

  3. つりかけ式の相鉄3000がvvvfに更新された時はトラックか?と思いましたが
    日立全盛期に貴重な東急車でしたから最後まで産まれたままの姿でさよならしたかったですがね

  4. 自分の車のオルタネータが悲鳴を上げた加速音もドレミファでしたが減速音は単なる音痴です。
    また自宅に来る宅配の?バックします
    これがガッツ石松に聴こえるのはアタシだけではないようです。

  5. ドレミファインバーターを聞くたび、ガーシュウィンの名曲「ラプソディーインブルー」の冒頭のクラリネットを思い出していました。実際、列車の走行音からのインスピレーションという話もあるそうです。