「日中国交正常化の井戸を堀った」岡崎嘉平太とは 羽田空港で特別展スタート(写真24枚)

中国への渡航は100回以上

 岡崎さんが生涯で中国へ渡航した回数は100回以上。1987(昭和62)年、ANAが中国路線に参入し、定期便として東京~大連~北京線を開設した際にも、90歳で北京行きの初便に搭乗し、中国の人たちから手厚い歓迎を受けたそうです。

 特別展では、岡崎さんの肉声を含んだ映像など、貴重な資料を約120点集めたほか、語録を掛け軸にしたものなども展示されています。

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岡崎さんが所蔵していた訪中記念バッジやメダル。
中国に関心を持つきっかけとなった学生時代のエピソードなども書かれている。
特別展のオープニングセレモニー。

 展示初日の7月24日(火)には、羽田空港国内線第2旅客ターミナルでオープニングセレモニーが開催されました。

 ANAホールディングスの取締役会長、伊東信一郎さんは「私たちはANAのなかでも、岡崎先生の謦咳(けいがい)に直接触れた最後の世代になります。当社が中国に就航するにあたり、先生に相談に行った際にも、中国の周 恩来総理のことや、日中友好の大切さについてなど熱く語られており、なかなか返してもらえなかった思い出もございます」と感慨深そうに話していました。

 特別展は8月20日(月)まで、羽田空港国内線第2旅客ターミナル3階「ディスカバリーミュージアム」で行われます。入場は無料。営業時間は11時(土休日は10時)から18時30分(最終入場は18時)までです。特別展は今後、北京でも開催される予定です。

【了】

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