昔はなかったバスの「とまります」ボタン、その進化は日本独自? そもそもなぜ誕生

日本で独自に進化 細かな配慮がデザインに

 1970年代から1990年代にかけては、ゴールドキング(名古屋市中川区)、レゾナント・システムズ(横浜市鶴見区)、ナイルス部品販売(東京都大田区)など、各社が降車ボタンの製造を行い、形やランプ、ボタンの大小、「とまります」といった文言が異なる様々なタイプのボタンが登場しました。なお、海外では現在でも「STOP」などと書いてあるだけのボタンをよく見かけますが、ランプが光るタイプを進化させてきたのは元祖の日本と、日本のバスが輸出されてその文化が定着した韓国、台湾くらいです。

 しかしこれらメーカーは、バス架装メーカーの統合などにともない徐々に撤退。2004(平成16)年にバス関連団体が車体仕様や使用部品の規格を定めた『バス車体規格集』において、バリアフリータイプの降車ボタンが定義されたあとは、オージと岐阜県のレシップ、この2社のみが降車ボタンを製造しています。

 現在の降車ボタンは誰もが押しやすいよう、場所に応じた取り付け位置の高さも規格化されています。押しやすさだけでなく、押し間違いを防止するデザインもポイント。大きなボタンが飛び出たタイプもあれば、ボタンとランプを取り囲むガードが出っ張った誤操作防止タイプもあるなど、取り付ける場所に応じて選択されます。

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段差で乗客の足元を照らすステップライト(画像:オージ)。

 ちなみに、日本で走っているバスに取り付けられた降車ボタンの半数以上はオージ製のものです。観光バスの段差に取り付けて乗客に注意を促すステップライトや、緊急時にボタンを押して乗務員に異常を知らせる緊急連絡システムなど、バス関連機器専門メーカーとして乗客の安全を守るための機器も販売しています。

【了】

記事制作協力:風来堂

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コメント

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6件のコメント

  1. この記事、全編に渡って私が調べた事をさも自分たちで調べた様に書いてますね。風来堂さんにも記事書きましたよ。ヒドいね。

    • ここで文句言うよりも、直接メールや電話で意見されたらいいんじゃないですか?

  2. ワンマンになった当初のボタンは車掌が使ってた殺風景なボタンが各座席に配置されただけで光もしなきゃ音もクイズに外れたようなブ~!
    これに、次とまります!の文字と光が備わった時の感動たるや
    でも誤作動もありましてね
    誰も押してないのにピンポーン
    因みに京都の幽霊バスとはチト違いますねw

  3. ハワイの観光路線バスは、ヒモを引っ張るとベルが鳴って停車予告になるレトロなのが付いてるな。

  4. おいおい、石田さんに無許可でこんな記事書いてんのか。取り下げたほうがいいんじゃないの?

  5. つd