狭い、狭すぎる道にバス好き興奮! 冬はドカ雪の温泉街行きバス、100年目の再出発で変化

開湯1200年という山形県の肘折温泉へ向かうバスは、温泉街の狭すぎる道を走ることでもファンに知られた存在でしたが、路線開設100年の節目に生まれ変わりました。車両が小さくなったものの、その狭隘路線ぶりは健在です。

最大積雪455cmでも休まず走り続けた村営バス

 山形県の最上地方は、いくつもの温泉場が点在する「温泉の宝庫」として知られます。なかでも月山の麓にある大蔵村の肘折(ひじおり)温泉は、開湯から1200年以上を数える温泉郷で、古くから湯治場として親しまれてきました。

 そんな肘折温泉への足として活躍しているのが、大蔵村が運行する村営バスの新庄肘折線です。最上地方の中心都市である新庄市の山形県立新庄病院からJR新庄駅、大蔵村の中心集落である清水を経由して肘折温泉までを、平日6往復、土休日4往復、所要時間1時間弱で結んでいます。

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肘折温泉郷を走る大蔵村営バス新庄肘折線。マイクロバスでもすれ違いは困難(石川大輔撮影)。

 この路線は1917(大正6)年に肘折温泉近隣の有志が開設したのが始まりで、温泉街同様に長い歴史があります。2017年の3月までは、山形市に本社を置く山交バスが同路線を走らせていましたが、赤字がかさんできたことから撤退。それでも地元の足として、そして観光客を呼び込むためにもバスが欠かせないことから、運行を新庄市の業者に委託する形で村営バス化しました。

 バスは新庄市街を抜けて大蔵村へ入ると、最上川の支流に沿って山の奥へ奥へと進んでいきます。村の中心部を過ぎ、「塩」という風変わりな名前のバス停を過ぎると、曲がりくねった道を登り稜線の上へ。車窓からは天気が良ければ出羽三山を望むことができます。

 肘折温泉は、2018年2月には最大積雪455cmを記録した日本有数の豪雪地帯です。冬から春にかけて乗車すると、肘折温泉へ向かうにつれ、次第に道の両側に連なる雪の壁が高くなってきます。そして、ついにはマイクロバスを越えてしまうほどの高さに。見慣れない人はその光景に圧倒されるかもしれませんが、除雪体制がしっかりしているため、村営バスは最大積雪を記録した日でも休まず走り続けたといいます。

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コメント

1件のコメント

  1. 環七の高松辺りから吉祥寺に向かう西武バスが狭い商店街を走ってたような?
    運転士さんが交換用のミラーを持参してたりで
    温泉街ともなると乗用車でも狭い道を抜けなければならない場所が沢山ありますからね