日本唯一の交通システム「スカイレール」 見かけはロープウェイ、走行にリニアの技術

広島県のとある住宅地と、その最寄り駅とのあいだに「スカイレール」と呼ばれる乗りものが運行されています。傾斜地にある住宅地の足として導入されたこの乗りもの、一見してロープウェイのようですが、じつは様々な輸送手段のいいところを取ったものです。

強みは勾配だけじゃない!

 スカイレールはロープウェイと同様に勾配で力を発揮します。この路線でも、みどり口駅を出発してすぐに263パーミル(1000m進むと263m登る勾配)を駆け上がりますが、これはケーブルカー以外の鉄軌道では日本一の急勾配。たった1.3kmの路線全体で180mもの高低差があります。

 また、駅から北に延びた軌道は、そこから東西方向に長い住宅街を縦貫するように大きくカーブしますが、スカイレールは半径30mの曲線まで対応しています。傾斜に強いケーブルカーなども、このようなカーブのある線形にはできません。高低差とカーブ、ふたつの要素をカバーできるスカイレールは、この住宅地にぴったりだったのです。

 そして、もうひとつの強みが、運転士が要らないということ。車両の管理は地上設備で行われているほか、駅などの設備も監視カメラなどのシステムで管理されており、人的経費が最低限に抑えています。この点、たとえば愛知県小牧市の住宅地を走っていたゴムタイヤ走行方式の「桃花台新交通」は、「スカイレールタウン」の3倍近い沿線人口がありながら、人件費などの営業経費が最後まで重荷となり、2006(平成18)年に廃止を余儀なくされています。

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「スカイレール」は一般的なロープウェイと同じく一方通行。奥のループ線で折り返す(OleOleSaggy撮影)。

 開発元である三菱重工業や神戸製鋼も普及に取り組んではいるものの、現在のところスカイレールは、この「みどり坂線」以外での導入実績はありません。近年も長崎市で観光用に導入が検討されていましたが、最終的にはスロープカー(法律上はエレベーターに分類される簡易的なモノレールの一種)が採用されました。傾斜地が多い日本で、今後このスカイレールがどのように活用されていくのかが注目されます。

【了】

※記事制作協力:風来堂、OleOleSaggy

※誤字を修正しました(11月3日12時40分)。

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コメント

4件のコメント

  1. 頻繁に拝見しております。

    特に、鉄道・車関係

    今回の記事に一部誤りがありますので訂正させていただきます。

    山万は千葉県富里市ではなく、佐倉市になります。

    ちなみに私は当該近隣の成田市に在住しております

    • ご指摘ありがとうございます。

      訂正いたしました。

  2. 間違いばっかりだな。酷すぎないか?

    • ばっかりって、他に間違いあるんですか?

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