通常のバスと少し違う「自動運転バス」が公道を走行! 2020年目指し実験開始 小田急・江ノ電(写真27枚)
小田急電鉄と江ノ島電鉄が、神奈川県と連携して江の島周辺の公道で自動運転バスの実証実験を開始。出発式と試乗会を行いました。
自動運転バスには運転士が同乗
小田急電鉄と江ノ島電鉄は2018年9月6日(木)、江の島(神奈川県藤沢市)周辺の公道で自動運転バスの実証実験を開始しました。
実証実験は、神奈川県が推進する「神奈川県ロボット共生社会推進事業」として行われたもの。ロボットの実用化や普及・活用を進めることで、ロボットが社会に溶け込み、命や生活を支えるパートナーとして活躍する社会の実現を目指しています。
小田急電鉄と江ノ島電鉄は、バスの自動運転を検証するために事業を受託。ヨット競技の「セーリングワールドカップシリーズ江の島大会」開催にあわせて、一般客を乗せた自動運転バスの実験を行います。
実験車両は日野の「ポンチョ」がベース。屋根上にアメリカのGPSをはじめとする軌道衛星からの信号を受信するアンテナと、通信アンテナを設置。衛星から位置情報を取得し、携帯電話基地局から補正信号も受信して、正確な位置を得るものです。車体の前後左右には、対象物までの距離を測定するセンサーも付いています。なお、自動運転システムは、ソフトバンクのグループ会社、SBドライブが開発したものです。
自動運転バスは、神奈川県道305号上にある江ノ島海岸バス停と小田急ヨットクラブのあいだ(片道約1km)を往復走行。事前募集した一般客を対象とした運行は、11日(火)から16日(日)まで行われます。
今回の自動運転は、緊急時のみ運転士が運転する「レベル3」。小田急電鉄は、2020年の「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」開催時には、運転士が同乗しない「レベル4」での輸送の実現を目指すとしています。
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