海自艦「あたご」弾道ミサイル迎撃試験に成功 実際に撃ち落とせること以上の意義とは

海自護衛艦「あたご」が弾道ミサイルの迎撃試験に成功しました。このことは実際に撃ち落とすことができるという確認ができた以上に、大きな意義を持ちます。

「あたご」が挑んだ難関試験「JFTM-5」

 今回「あたご」が挑んだ試験、正確には「JFTM-5(Japan Flight Test Mission 5)」と呼ばれるこの試験は、発射された弾道ミサイルを「あたご」が探知、追跡してSM-3により迎撃するという一連のプロセスを実際に行うという内容です。

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「平成30年版防衛白書」より、弾道ミサイル迎撃のイメージ(画像:防衛省・自衛隊)。

 ひとことに「弾道ミサイルを迎撃する」といっても、非常に速い速度で飛翔する小さな目標を正確に射抜くというのは、非常に難しいことです。それをあらわすように、BMDについては「ピストルの弾丸をピストルの弾丸で撃ち落とす」というたとえ方がなされます。より身近なものでいえば、「野球のピッチャーが投げた剛速球に同じく野球のボールを当てる」という風になるかもしれません。そして、それを実際に行うのが、今回行われた試験というわけです。

 この試験は、「あたご」が弾道ミサイルを追跡し、迎撃することができるというBMD能力を証明するための実証試験で、この試験に合格することによって、「あたご」は堂々とBMD能力を持ったといえるようになるわけです。

 それだけ難しい試験であるため、ぶっつけ本番というわけにはいきません。この試験に備えて、「あたご」の乗員は弾道ミサイルの探知や迎撃の流れを、実際の情況を模擬しながらイージス艦の内部で繰り返しシミュレーションします。そしてその結果、今回、見事弾道ミサイル標的の迎撃に成功したわけです。決してまぐれやたまたまということでも、ましてや試験内容が簡単だったというわけでもありません。

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