東武500系特急形電車「リバティ」ローレル賞受賞式 「日本に新しい風を吹き込んだ車両」

「鉄道友の会」が、前年に営業運転を開始した鉄道車両のうち優れたものに贈る「ローレル賞」。2018年の受賞車両である東武の500系特急形電車「リバティ」への授与式が、浅草駅で行われました。

「ローレル賞」は東武初の受賞

 東武鉄道が2018年9月30日(日)、500系特急形電車「リバティ」が、全国規模の鉄道愛好者団体「鉄道友の会」による「ローレル賞」を受賞したことを記念して、浅草駅(東京都台東区)で受賞式典を行いました。

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浅草駅で行われた受賞式典(2018年9月30日、伊藤真悟撮影)。

「ローレル賞」は、鉄道友の会が毎年1回、前年の1月1日から12月31日までのあいだに日本国内で営業運転を正式に開始した優れた鉄道車両へ贈る賞。会員の投票結果を参考に、選考委員会が審議して選定しています。

 500系「リバティ」は、2017年4月21日より営業運転を開始。3両編成が基本で、それを2本つないだ6両編成として浅草駅から栃木県日光市の下今市駅まで走ったのち、切り離して3両は東武日光駅へ、3両は鬼怒川温泉駅や福島県の会津田島駅方面へといった、柔軟な運用が可能なのが特徴です。東武アーバンパークライン(野田線)も走ります。

「鉄道友の会」の須田 寛会長は式典で、「この車両は、あらゆる線路条件で運転でき、快適性、安全性を追求した車両です。恐らく、関東地方、あるいは日本で新しい風を吹き込んだ車両だと言っても過言ではないと思います」と話しました。

 また東武鉄道の都筑 豊鉄道事業本部長は「今回の受賞を励みに、今後もより多くの皆さまにご利用いただけるよう、また愛され続けられるよう、努力をしてまいります」と話しています。

 東武鉄道の車両が「ローレル賞」を受賞するのは今回が初めて。ただ、「鉄道友の会」が前年デビューの最優秀車両に贈る「ブルーリボン賞」は、1991(平成3)年に100系特急形電車「スペーシア」が受賞しています。

【了】

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4件のコメント

  1. 言うほど新しいか?今も昔もずっと近鉄がやってるし(定期運行はこの春にやめたけど)、昔なら仙台発の陸中グループのほうがよっぽどアレだし。
    受賞理由で「関東地方、あるいは日本で」とわざわざあるけど、「関東=日本:の昭和一極集中主義的思考がこびり付いた古臭い風を感じる。

    • 「増解結して別目的地へ向かう特急」としてはおっしゃる通り。貫通かどうか別にすれば、JRにも新幹線・新特急・寝台特急、長崎特急や北陸特急もあったね。
      編集部も、技術とか内装とかなんか他のとこ強調できなかったのかな。

    • 記事タイトルの「日本に新しい風を吹き込んだ車両」も、「東武に...」くらいにとどめてた方が適切だったかと。

  2. 500系はローレル賞は納得だけど、技術に目新しいところはないけど、E353系はブルーリボン賞だと思う。