なぜクルマごとに自動車保険料が違うのか 軽も2020年から3段階に、保険料率の基準とは

自動車保険の保険料算出に係る基準が2020年1月から見直されます。これまで一律だった軽自動車の保険料率が3段階に分けられるほか、普通・小型自家用車の基準もより細分化されます。そもそも、乗っているクルマによってなぜ保険料が異なってくるのでしょうか。

軽自動車の「AEB割引」も無期限から「3年以内」に

――軽自動車の保険料率はなぜこれまで一律だったのでしょうか?

 その昔は軽の普及率が低く、性能も似通っていたことが背景にあります。しかしいまや軽自動車の保有台数は増え、安全装備の内容も大きく異なっていますので、それを型式ごとの評価に反映させます。各クラス間の保険料率の差は、普通・小型自家用車と同じく約1.1倍で、クラス1とクラス3では約1.2倍の差が生じます。

 軽自動車の保険料率については、AEB(衝突被害軽減ブレーキ)装備の有無による割引の体系も大きく変わります。AEB装着車について、普通・小型車の場合は型式発売から3年以内、軽自動車の場合は発売時期によらず一律で保険料を9%割引くこととしていましたが、軽自動車も型式発売から3年以内の適用に変更されます。

――AEBの割引が型式発売から3年以内というのには、何か理由があるのでしょうか?

 新しく発売されたものについては保険実績の蓄積が十分ではないため、一律での割引としています。普通・小型車の場合は、3年を過ぎればAEBのリスク軽減効果をクラスによる評価に反映できるのですが、クラス設定が未導入だった軽自動車については、型式の発売時期を問わずAEBの有無を基準にしていたのです。軽自動車にクラスが設定されるにあたり、普通・小型車と同様の評価方法とします。

※ ※ ※

 この損保料率機構が算出している保険料率は「純保険料率」と呼ばれ、これに保険各社が事業を行うために必要な経費などに充てられる「付加保険料率」を加えたものが、実際の契約者が負担する保険料率となります。機構の算出による純保険料率はあくまで参考であり、そのまま使うことも、保険商品に応じて修正することも可能。機構の基準を適用しない保険会社もあります。

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トヨタ「プリウス アルファ」(左)と、そのOEM車であるダイハツ「メビウス」。兄弟車でもメーカーごとに型式を設定しているため、保険料率は異なる(画像:トヨタ、ダイハツ)。

 ちなみに、メーカーは違うものの、見た目や性能がほとんど同じクルマ、たとえば他社からのOEM(相手先ブランド)車であっても、クラスが異なることがあります。メーカーごとに型式が異なり、それぞれのユーザー層の差異が反映されるからです。

【了】

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