JAL、イギリスでの副操縦士拘束について調査経過と対策発表 不正困難な感知器を配備
ロンドンのヒースロー空港で乗務予定だった副操縦士が、基準値を超えるアルコール値検出によって現地警察に逮捕、拘束された事例について、JALが調査の経過と再発防止策を発表しました。
兆候が見られる社員をフォローアップ JALの再発防止策
JALは再発防止策として、以下を挙げています。
・旧型アルコール感知器の正確な使用方法の徹底(実施済み)。
・文書などによる事例周知および注意喚起(実施済み)。
・アルコール検査の際の地上スタッフの立ち会い(実施済み)。
・乗務開始の24時間前以降の飲酒の禁止、国内・海外滞在地における飲酒の禁止(実施済み)。
・海外空港への(不正が困難な)新型アルコール感知器の配備(11月19日までに完了予定)。
・運航規程における、アルコール検査時の呼気中アルコール濃度の制限値の設定(可及的速やかに実施)。
・制限値を超えるアルコールが感知された場合の厳罰化の明文化(可及的速やかに実施)。
・アルコールの影響によるメンタル面や健康状態に何らかの兆候が見られる社員へのフォローアップ(2019年2月1日より実施予定)。
・客室乗務員、整備士、運航管理者、グランドハンドリング従事者へのアルコール検査の導入(可及的速やかに実施)。
・アルコールの正確な知識の付与、確認や各種酒精飲料の適度な摂取量の周知(12月末までに実施)。
・グループ各社も含めた上記再発防止策の実施(可及的速やかに実施)。
JALは今回の事例について、大変重く、社員個人のみならず組織全体の問題であり、管理監督責任の観点も含めて厳正に対処し、再発防止に向けた取り組みを徹底するとしています。
【了】
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