京葉線は千葉の鉄道をどう変えたか 新木場以東の開業から30年、新プロジェクトも浮上(写真48枚)

京葉線の開業で、成田空港アクセスも変化

 ほかにも、現在の東京メトロ東西線(門前仲町→茅場町)の混雑率が、1987(昭和62)年度の233%から1991(平成3)年度は196%に低下。京成本線(大神宮下→京成船橋)も1987(昭和62)年度の185%から1991(平成3)年度の178%と、わずかながら下がっています。

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成田空港アクセス特急「成田エクスプレス」は京葉線の開業から1年後の1991年にデビューした。写真の車両は2010年まで使われていた253系(2008年4月、草町義和撮影)。

 混雑率の低下は列車の増発や車両の増結によるものもあるため一概にはいえませんが、通勤客の一部が京葉線に移ったのも大きな理由のひとつといえるでしょう。1988(昭和63)年の開業時に蘇我駅の駅長だった、もとJR東日本社員の常澄安範さんは「これ(京葉線)がなかったら、総武線はかなり厳しい状況になっていたと思います」と話していました。

 また京葉線は、一見すると関係なさそうな成田空港アクセスにも、大きな影響を及ぼしました。

 JR東日本の在来線と京成線が成田空港に乗り入れるようになったのは、京葉線の東京駅開業(全線開業)から1年後の1991(平成3)年です。このとき、総武本線から内房線と外房線に直通する列車の一部が、総武本線経由から京葉線経由に変更されました。

 先に触れた通り総武本線は混雑が激しく、京葉線が開業する前は限界ギリギリまで列車を運転していて増発の余地はありませんでした。一部の列車が京葉線に移ったことで少し余裕ができ、東京都心と成田空港を総武本線経由で直結する特急「成田エクスプレス」の運転が可能になったといえます。逆に言えば、京葉線が開業していなければJRの成田空港乗り入れは難しかったかもしれません。

 このように東京~千葉間の鉄道ネットワークを大きく変えた京葉線ですが、これで終わったわけではありません。京葉線を大きく変えるプロジェクトも構想されています。そのうちのひとつが、JR東日本の羽田空港アクセス線です。

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コメント

7件のコメント

  1. 本論には直接関係ないですが、運政研は運総研になりましたよ。

  2. 僕も京葉線乗りましたwww

  3. 記念列車のコマ送り写真って要る?

  4. go様
    ご指摘ありがとうございます。 訂正いたしました。

  5. 京葉線の課題はやはり、りんかい線の直通だろうか。
    ここがJRになれば京葉線から新宿方面の利用が増えて、総武線の遅延対策になると思う。
    総武線の混雑を京葉線やりんかい線に流すのも課題になりそう。

  6. 人口急減時代に新規の鉄道はもう不要。
    お金に余裕があるうちに既存の鉄道の維持補修費にまわさないとたいへんなことになる。

    • 中央線方面へはさすがにいらないが、臨海線とは今でも線路は繋がっているわけだから直通運転はすべきだな。
      それに人口急減時代でも羽田アクセスは必要だろう。羽田国際化。
      今後もリーズナブルで出来る直通運転が増えていくだろう。効率的。