西武鉄道の保存機関車、6年ぶり姿を見せる シートがはがされたその理由

西武鉄道が旧保谷車両基地に保存している蒸気機関車と電気機関車。6年前のイベント終了後はシートにくるまれていましたが、最近になって撤去され、外からその姿を確認できます。

姿を見せるのは2012年以来

 西武鉄道の旧保谷車両基地(東京都西東京市)に保存されている5号蒸気機関車とE11形電気機関車12号機を覆うシートが2018年11月ごろ撤去され、12月13日(木)現在も、その姿を見ることができます。

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シートが撤去され姿を見せた5号蒸気機関車とE11形電気機関車12号機(2018年12月12日、伊藤真悟撮影)。

 5号蒸気機関車は、1896(明治29)年にイギリスの工作機械、機関車メーカーであるナスミス・ウィルソン社で製造。現在の新宿線の一部にあたる旧川越鉄道が導入したものです。一方、E11形電気機関車12号機は、池袋線の前身である旧武蔵野鉄道が、1923(大正12)年にアメリカのウェスチングハウス社から輸入しています。

 西武鉄道は2012(平成24)年、武蔵野鉄道設立100周年を記念して、「西武鉄道100年アニバーサリーイベント in 保谷」を開催。5月にE11形電気機関車12号機、11月に5号蒸気機関車の修復完成披露会を実施しました。

 以降、2台の機関車はシートにくるまれて保存されていましたが、2018年11月ごろに突然シートがはがされ、6年ぶりに姿を現しました。西武鉄道によると、機関車の寸法測定や現状確認のためにシートを取ったとのこと。現状確認は終えているそうですが、すぐにシートにくるむことはないといいます。しばらくのあいだは、両機関車の姿を見ることができそうです。

【了】

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1件のコメント

  1. 寸法測定はレプリカでも作る為か?