「ふるさと納税」でローカル線を守れ! 列車貸切、社長DJ…あの手この手のアイディア
車両型「赤パンツ」!? 鉄道グッズの返礼品も多彩
実際に使用されていた鉄道の用品そのものを返礼品にする自治体もあります。三重県四日市市では、2018年に地元の第三セクター、四日市あすなろう鉄道の車両を更新しましたが、それで不要になった車両のつり革を返礼品にラインアップ。全国に3か所しかないナローゲージ(線路幅がJRの在来線より狭い762mm)を走っていた車両のつり革は希少かもしれません。寄付金額5000円で受け取ることができます。
一方、鉄道会社のオリジナルグッズを返礼にあてる自治体も多く、特に猫の「たま駅長」を擁する和歌山電鐵や、「ぬれ煎餅」が有名な銚子電鉄の沿線自治体は、豊富にグッズを揃えています。寄付金額も数千円からと手頃で、寄付の総数を集めやすそうです。
市内に島原鉄道(以下、島鉄)が走る長崎県雲仙市では、実に17種類もの島鉄グッズを返礼品に取りそろえています。なかでも目をひくのが、赤とクリーム色に塗られた車両の柄をあしらった男性もののボクサーパンツ2枚組「赤パン2(あかぱんつー)」です。
この塗色は島鉄の古い車両で採用されていたものですが、車両前方から見ると赤いパンツのように見えるため、「赤パンツ車両」と呼ばれていました。それを実際にパンツにしたもので、背面(おしり側)には貫通扉、前面には「赤パンツ」柄の車両前面を大きくプリントし、「赤パンツ車両」を再現。雲仙市は、大人用2枚組、または大人・子供用のセットを、6000円寄付した場合の返礼品としています。
ちなみに、ふるさと納税の仕組みで、鉄道の活性化に向けた資金調達において大きな成果を収めた例も。JR北海道が「単独では維持が困難」としている花咲線(根室本線 釧路~根室間)の沿線である根室市は、ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディング「日本最東端の鉄路『根室本線花咲線』を守ろう!」で花咲線活性化のために資金を募ったところ、2018年6月からの半年間で2万241人から2億9980万円を集めています。
【了】
※記事制作協力:風来堂、oleolesaggy
北海道及び道内の自治体はふるさと納税の使い道としてJR北海道の維持困難路線の存続にふるさと納税を充ててほしい!!!
根室本線のふるさと納税は自分も寄付した!
国税庁へお願い。
自治体だけでなく鉄道会社そのものも制度の対象に加えて欲しいです。