1000円高速など逆風耐え 広島~呉~松山航路28年ぶり新造船、丸いデッキに込めた思い

客席は「プライベート感重視」

――客室内はどうなるのでしょうか?

 座席の定員を増やすとともに、なるべくプライベート空間を確保しやすいシートレイアウトにします。たとえば、4人掛けの座席だと、端と端にひとりずつ座り、真ん中の2席が空いてしまう傾向がありましたので、2人掛けや1人掛けの座席を増やします。一方、長いソファーのラウンジ席や、マッサージチェア、ゲームコーナーなどは、ご利用が少なくデッドスペースになりがちなため廃止です。実用を重視し、無駄を排した設備といえるでしょう。

 また、外国のお客様が増えていることから、スーツケースなどを収容する大きな荷棚をつくるほか、バリアフリー対応のための船内エレベーター、フリーWi-Fi、お客様が自由にお使いいただける電源も充実させます。

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広島~呉~松山航路に就航中の「石手川」。導入から30年以上が経過している(画像:瀬戸内海汽船)。

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 この瀬戸内海汽船の新造船は、1987(昭和62)年に就航した「石手川」の代替です。同社では2020年にも新造船をさらに1隻を導入し、1991(平成3)年就航の「四万十川」を代替するほか、瀬戸内海汽船とともに広島~呉~松山航路を共同運航する石崎汽船も、独自コンセプトにより同時期に2隻の新造船を導入する予定といいます。2020年夏には、同航路へ就航中の4隻全てが新造船に置き換わるそうです。

 この広島~呉~松山航路は、2018年7月の西日本豪雨で脚光を浴びました。広島近辺の鉄道や主要道路が軒並み寸断されるなか、運航を維持していたこのフェリーは一時期、広島~呉間を結ぶ唯一の交通機関となり、利用者が殺到。このため、新造船は通常の旅客定員は300名のところ、有事の際には440人まで乗船できるなど、災害時における機能の充実を図っているといいます。

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コメント

2件のコメント

  1. 老朽化を踏まえての新造船とは言え何だか喉元過ぎれば?って感覚なんですが
    運賃も高速艇よりは安いもののフェリーとしては高い部類だし
    どちらかと言うと愛媛側の堀江港から出ていた航路のほうが車乗りとしては便利だったし

  2. 1000円高速の逆風に耐えたと言うが、しまなみ街道はあまりにも遠回りで、広島~松山では機能しなかったのだろう。
    ましてスーパージェットで移動してしまえば、尚更船舶利用ということになる。