交通系ICカード「エリアまたぎ」の利用なぜ難しい? JRで東京から沼津は不可
膨大なパターンの検証が壁に
ではなぜ、実現しないのでしょうか。営業制度上の問題を別にすると、その答えは費用対効果の問題にありそうです。日本民営鉄道協会の会誌『みんてつ』2008年春号によると、PASMOは基本的に4社の路線までの最安ルートを判別して運賃収受ができる仕様とされてり、導入前に約12億3000万パターンの運賃検証試験を実施したといいます。
さらに、PASMOとSuicaで使用する駅務機器およそ200種類を使用した総合試験は、2005(平成17)年10月から1年4か月をかけて、約40万件に上ったそうです。Suica導入時は合計およそ6万件だったといいますから、ほかの交通系ICカードシステムと一体化するためには、膨大なパターンの検証が必要になることが分かります。
相互直通運転により、JRと私鉄、地下鉄が一体化した首都圏においては、この問題を解決しない限りICカードを導入する意味がありませんでした。しかし利用パターンや利用者数が限られるエリアまたぎに、そこまでのコストをかけることは、いまの時点では現実的ではないのでしょう。
しかし、将来的にはどうなるか分かりません。以前、ICOCAは「近畿」「石川」「岡山・広島・山陰・香川」の3地域に分かれており、地域をまたがった利用はできませんでしたが、2018年9月にICOCAのサービス範囲が拡大されてひとつに統合(ただし「ICOCA統合エリア」内でも原則として200kmを超える区間ではICカードを利用できない)されました。こうした事例が、今後は異なるエリア間でも行われる可能性は十分にあると考えられます。
【了】
>JR東京駅でSuicaを使って入場し、そのままJR大阪駅まで行って出場することができない
いや、スマートEXに登録すればできるだろ。
システム上の違いから無理。
よく「統一しろ」とか抜かすバカ見るけど、システムを統一しないと無理。
上のが言ってるスマートEXなんてクレジット必須。
バカバカしいわ。
恥ずかしながら大糸線のキハ52は延々JR東の列車かと思ってた。
以前の御殿場線のようにスイカは使えません!!なんてポスター何枚も貼るなら設備投資してちょーよ?とも思ったし、相模金子なんて駅があるもんでJR東?なんて感覚だし、何だか国鉄からJRになったお荷物線でも押し付けられた跳ね返りなんですかね?
たまたまJリーグが開催される日に清水駅で降りたのですが、有人改札に大行列が出来ていて、全てICカードでの乗り越し精算でした。
並んでいる人の多くはIC定期券の利用で、定期券区間外の乗車券を先に買っていたとしてもICカードには定期券区間内での入場記録が残っているために、有人改札での処理が必要とのことでした。
定期券での乗り越しに便利なICカードのはずなのに、ここでは逆に定期券での乗り越しのために不便になっていました。
清水エスパルスと関東地方のチームが対戦する際には清水駅ではこういう光景が珍しくないそうで、難しいとか言ってる場合ではないのかなと。
JRは全社やる気が無いからに決まっている。やる気があれば、もうやっている。
民営化の最大の失敗例だよ。
散らばった分散民営ですからね、要は国鉄の微塵切りですから、利用者の敷居なんて見えちゃないしね
今後エリアが広がることで、同じ市内(米原市内:(海)醒ヶ井~(西)米原/小田原市内:(海)下曽我~(東)国府津)なのに乗車不可という、あまりに不自然なケースも。可能にするのは早かれ遅かれ免れないことだと思う。ただ、新松田/松田で小田急からJRにカードだけで乗り継ぐことはできるようになるので、静岡県方面へカードだけで利用することは一応は可能にはなる。
Suicaエリアから乗車して沼津や三島、富士、御殿場などでは自動精算機を使えば残額から引いてくれます。
ただし運賃3,240円以下に限りますけどね。
この値段は分割民営化の時の取り決めで「精算額3,000円までは精算した会社の全収入」というのがあり、それに消費税を上乗せした分なのです。
確かに精算機を使えばたびんぐおじさんさんのおっしゃる通り使える。
だから記事タイトルとしては間違いとなってしまう。
この方の記事、ちょっと抜けが多いんだよな…読む気を無くしてしまう…