高速バスの新潮流? 都心スルーで「川越~藤沢線」開設の狙い 圏央道の活用広がる

東武バスと神奈川中央交通が、川越と藤沢を圏央道経由で直結する高速バスの運行を始めます。都心のターミナルや、高速バスの行き先として一般的な観光地を経由せずに「衛星都市」どうしを結ぶ路線、どのような需要があるのでしょうか。

需要の「掘り起こし」成功なるか

 新路線について、東武バスに話を聞きました。

――今回の路線は、どのような狙いがあるのでしょうか?

 川越市と、藤沢市をはじめとする湘南地区は双方とも人気の観光エリアで、国内はもとより、近年は訪日観光客も多く訪れています。今回の路線は、圏央道の開通により埼玉県と神奈川県のアクセスが飛躍的に向上したことで、双方の観光地を結ぶ新たなアクセスルートを開設し、観光需要を掘り起こすものです。

 途中で停車する本厚木駅は、神奈川県内でも乗降客数が多く、周辺には工業団地や大学が立地するほか、観光地である箱根や大山への玄関口でもあることから、多くの方にご利用いただけるものと考えております。

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圏央道を活用する高速バスのひとつ、高崎・前橋~成田空港線「アザレア号」千葉交通車(2018年3月、中島洋平撮影)。

――所要時間、運賃ともに鉄道を上回りますが、「強み」はどのような点でしょうか?

 鉄道では都内で乗り換えが発生しますが、今回の路線は乗り換えが不要で、トイレ付きのバス車内でゆったりと、座ってお過ごしいただける点が「強み」です。乗り換えのない「わかりやすさ」も、訪日観光客の需要にも応えるものでしょう。

 とはいえ、観光やビジネスにおける行き帰りのいずれか、片道利用のウエイトが高いと想定しています。アクセス手段の選択肢として選んでいただけるよう、幅広くPRしてまいります。

※ ※ ※

 また神奈中グループは2015年に、圏央道を経由する藤沢・辻堂・本厚木~河口湖線、町田・橋本~河口湖線を開設しています。「両路線とも多くのお客様にご利用いただいています。そこで今回、次なる『圏央道を活用した路線』として(川越~藤沢線を)開設しました」とのことです。

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