高速バスの新潮流? 都心スルーで「川越~藤沢線」開設の狙い 圏央道の活用広がる

東武バスと神奈川中央交通が、川越と藤沢を圏央道経由で直結する高速バスの運行を始めます。都心のターミナルや、高速バスの行き先として一般的な観光地を経由せずに「衛星都市」どうしを結ぶ路線、どのような需要があるのでしょうか。

圏央道を活用した高速バスの「乗り継ぎサービス」も

 圏央道の開通により、特に群馬・栃木関係の高速バスで、ルートを首都高経由から圏央道経由に変更するケースも増えています。これを受け、国土交通省も圏央道を使った高速バスの「乗り継ぎサービス」の社会実験を、2019年2月21日(木)から約1か月間、実施しています。

 これは、2017年に首都高経由から圏央道経由に変更した前橋~成田空港線(関越交通、千葉交通)と、長野~新宿線(アルピコ交通、京王電鉄バス)を、関越道の高坂SA(埼玉県東松山市)で乗り換えることで、長野~成田空港間の所要時間を都心経由から平均で30分短縮させるというものです。関越道を経由し地方と東京を結ぶ高速バス路線が多いなか、それらと圏央道を経由する路線とを結び付けることで、乗り換えに便宜を図り、交通ネットワークを拡充することが狙いです。

 実験を主導する国土交通省 関東地方整備局によると現在、たとえば圏央道経由で埼玉県と千葉県を結ぶ新たな路線について、圏央道の沿線自治体からも運行の要望が上がっており、その開設を具体的に検討している事業者もあるといいます。

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さいたま市と千葉市を外環道経由で結ぶ小湊鐵道「ちばたまライナー」(画像:小湊鐵道)。

 ちなみに、圏央道だけでなく、2018年6月に開通した外環道の「千葉区間(三郷南IC~高谷JCT)」も、高速バスに変化をもたらしています。

 たとえば小湊鐵道が2017年に運行を開始した千葉市とさいたま市を結ぶ「ちばたまライナー」は、外環道千葉区間の開通後、首都高経由から外環道経由にルート変更し、所要時間が30分以上短縮しました。また、松戸新京成バスと京成バス、京浜急行バスが外環道開通を受け、新松戸・松戸~羽田空港線を新たに開設しています。こうした、都心の外側をつなぐ“環状道路”を活用した高速バスの新路線が、今後さらに誕生するかもしれません。

【了】

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