軽巡洋艦「神通」の一部始終 旧海軍切り込み担当の誉れ 語り継がれるその壮絶な最期

海底に眠る姿が明らかとなった旧日本海軍の軽巡洋艦「神通」。敵艦隊への切り込みを担当する最精鋭を集めた「第二水雷戦隊」で旗艦を長く務め、太平洋戦争では実に多くの作戦に従事した、「最強」のカタチのひとつを体現した艦です。

ひたすら戦いの日々

 大規模改装を受けて、外観も性能も一新した「神通」はその後、日中戦争の勃発によって中国沿岸部にて活動を続けます。そのあいだの1940(昭和15)年から翌41(昭和16)年にかけての改装では、当時の最新兵器であった酸素魚雷の運用を前提に、前後左右にあった連装魚雷発射管4基を、後部に4連装2基(左右各1基)という形でまとめられ、それに合わせて前部の魚雷発射管位置は塞がれて居住区に転用されています。

 そして太平洋戦争が始まると、「神通」はフィリピン占領の一環であるダバオ、ホロ島の両攻略作戦に相次いで参加し、それが終わると今度はインドネシア占領のためのメナド、アンボン、クーバンの各攻略作戦へ、そして「スラバヤ沖海戦」への参戦と、東南アジア方面でひたすら戦い続けたのです。

 1942(昭和17)年夏、南太平洋西部のガダルカナル島をめぐる攻防戦が始まると、第二水雷戦隊旗艦の「神通」は駆逐艦を引き連れて、輸送船団の護衛から増援部隊の輸送、敵艦隊との水上戦と、これまた休む間もなく働き続けました。途中で被弾による日本への回航修理もあったものの、1943(昭和18)年1月末のガダルカナル島撤退作戦まで参加し、西太平洋のトラック島(現チューク諸島)で前進待機となりました。

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