JR東日本、燃料電池の新型ハイブリッド試験車「FV-E991系」開発へ 南武・鶴見線で実証
JR東日本が高圧水素を使う燃料電池のハイブリッド車両を開発。2021年度にも神奈川県内のJR線で実証試験が行われます。
高圧水素を使用する燃料電池車両は世界初
JR東日本は2019年6月4日(火)、燃料電池を使ったハイブリッド車両の試験車「FV-E991系」を製作すると発表しました。神奈川県内のJR線で実証試験を行います。
JR東日本によると、同社はこれまで、水素をエネルギー源とする燃料電池車両の開発を進めてきましたが、新しいハイブリッド車両の試験車は、世界で初めて70MPaの高圧水素を利用できる燃料電池車両に。これにより走行距離を延ばすことが可能になるといいます。
試験車両の形式は「FV-E991系」。走行用のモーターを搭載したFV-E991形と、モーターを搭載しないFV-E990形の2両でひとつの編成を組みます。また、FV-E991形に蓄電池や電力変換装置、FV-E990形に水素貯蔵ユニットや燃料電池装置などを搭載。最高速度は100km/hで、航続距離は高圧水素(70MPa)を充てんした場合で約140kmが想定されています。
FV-E991系は2021年度内に完成の予定。JR東日本は同年度から実証試験を始める方向で調整を進めるとしています。実証試験が行われる路線は、鶴見線と南武線尻手支線、南武線の尻手~武蔵中原間。川崎市を中心としたエリアのJR在来線です。
【了】
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