クルマに「燃費基準達成車」ステッカー、なぜ貼られている? はがすと問題はあるのか
重くて燃費が悪くても「基準達成車」そのワケは?
そもそも、燃費基準達成車ステッカーや、低排出ガス車ステッカーの内容は、具体的にどう決められるのでしょうか。
たとえば、「2020年度燃費基準+20%達成車」と貼られたクルマは文字通り、現行の目標年度である2020年度の燃費基準を20%上回っていると国土交通省に認定されたクルマです。同省自動車局によると、この燃費基準は車両重量ごとに細かく決められており、2020年度目標の場合は、2009(平成21)年度時点で、その重量の範囲内において最も燃費がよかった車種の数値が基準になっているとのこと。つまり、軽くて燃費のよいクルマほど有利というわけではなく、一定の重量クラスのなかで、どれほど燃費がよいかが示されているのです。
低排出ガス車ステッカーは、自動車の排気ガスに含まれる有害物質(一酸化炭素、炭化水素など)の排出量が、法令で定められた規制値より何%低減されているかを示しています。現行の規制値は2005(平成17)年に定められており、その規制値から75%以上低減されていれば星が4つ、50%以上であれば星3つといったように格付けされています。なお、燃費基準達成値や排出ガス基準の低減率などは、自動車取得税や自動車税などが減税される、いわゆる「エコカー減税」の減税率に関わってきます。
2019年6月3日(月)には、国土交通省から2030年度を目標年度とした、新たな燃費基準値が発表されました。新基準値は平均25.4km/Lと、2016年度実績値と比べて32.4%改善されています。これは、各自動車メーカーに対し「2030年度までに企業ごとに、出荷台数の平均で燃費を約3割改善する」ことが課せられたといえるでしょう。今後、2019年度中をめどに、関連法令に基づく基準の改正が行われる予定です。
なお、国土交通省自動車局によると、2030年度燃費基準にまつわる車両側の表示をどうするかは、まだ決まっていないそうです。もしかすると、燃費基準値ステッカーも変化するかもしれません。
【了】
燃費関係無くハイブリッドは重量税免税とか?車両重量が増すごとに達成される規準で減税だったり
メーカーが発行する完成検査証付きの車を抜き打ちで陸運局で実測したら半分は規準に満たない車があるんじゃないかな?
企業が利益率の高い車を売る為の追い風を吹かせてる税制としか思えないな
欧米は企業の販売車種全体でどれだけ省エネに努めたか(=CO2排出量を削減したか、燃費を良くしたか)が評価基準のはず。小型軽量でCO2排出量の少ない車種を売る(=利益は少ない)か、大型重量車の燃費を劇的に改善する(=開発費が嵩む)か。
日本は重量ごとの燃費/排ガス基準にしてしまったから、環境に優しくない省エネ/低排出ガス車が当たり前に売られる。環境よりも自動車会社の利益に配慮した制度としか思えない。あるいは政治家や官僚が運転手付きの大型重量車に気がねなく乗り続ける為の口実造りか。