名古屋の「せま~いホーム」消滅へ 名鉄の西枇杷島駅、改修前に訪ねてみた
利用者は少なくても重要な駅
西枇杷島駅が開業したのは、いまから100年以上前の1914(大正3)年1月23日。のちに現在の名鉄犬山線(犬山方面)に抜ける短絡線も整備され、名古屋本線、犬山線、短絡線で構成される三角形の線路(デルタ線)が西枇杷島駅の東側に構築されました。
短絡線を走る営業列車はいまはありませんが、デルタの3辺を通ると向きが変わることから、車両の方向転換を行うときに使用。短絡線を含むデルタ線の信号機などは現在、西枇杷島駅で管理されています。利用者は少なくても、列車の運行上は重要な「拠点駅」です。
戦時中の1944(昭和19)年には旅客営業を廃止して貨物駅になりましたが、庄内川のすぐそばにあった枇杷島橋駅(現在の枇杷島分岐点)が戦後の1949(昭和24)年に廃止されたため、同駅の代わりとして西枇杷島駅の旅客営業が復活しました。国土地理院の空中写真によると、このころに待避線が整備され、狭い島式ホームを上下線にそれぞれひとつ設けた配置になったとみられます。
西枇杷島駅のような狭いホームは、ほかにも全国にいくつかあります。ただ、安全の確保やバリアフリー設備の整備が難しいこともあり、徐々に減少。阪神電鉄の春日野道駅(神戸市中央区)は、かつて幅2.6mの島式ホームが設けられていて、その幅の狭さが有名でしたが、バリアフリー化のため線路の両外側に幅の広い新しいホームを設けることになり、島式ホームは2004(平成16)年に使用を終了しています。
名鉄も2019年3月、西枇杷島駅のホーム改良と駅舎建て替えを2019年度の設備投資計画に盛り込みました。かつては西枇杷島駅の待避線に普通列車を停車させて、後続の準急列車などを先に行かせていましたが、2019年3月16日のダイヤ改正で待避線を使う列車が消滅。これに伴い、待避線を撤去してホームを拡張することになりました。
工事はまだ始まっていませんが、そう遠くない時期、「狭いホーム」が姿を消すことになりそうです。
【了】
Writer: 草町義和(鉄道ニュースサイト記者)
鉄道誌の編集やウェブサイト制作業を経て鉄道ライターに。2020年から鉄道ニュースサイト『鉄道プレスネット』所属記者。おもな研究分野は廃線や未成線、鉄道新線の建設や路線計画。鉄道誌『鉄道ジャーナル』(成美堂出版)などに寄稿。おもな著書に『鉄道計画は変わる。』(交通新聞社)など。
今回の記事、努力したことはわかるんだけど、やっぱり草町さんって二歩足りないよね
西枇杷島の待避線を使用しなくなったが、代わりにどうしているのか
ホームに客を入れた後は通貨列車も低速になっていることはわかるが、ホームに客を入れていないときはどうなのか
そういうところが書けないと、他のサイトに置いてかれるよ?
そうやって乗り物ニュースを化石にしたいのかい?
記事内の下記文も草町さんが書いたものと思うが。バイアスかかった目には見えてないのだね。
>2019年3月16日のダイヤ改正で待避線を使う列車が消滅。これに伴い、待避線を撤去してホームを拡張することになりました。
おさらいさん
はてなぼーどさんのご意見は、
・そのダイヤ改正で消滅させた代わりはどうしているのか
・ホームが無人の時の通過列車の速度も低速なのか
について書いておかないとまずいんじゃないの?
と、現地の事情に詳しくない人向けに説明が必要と言う意味。
答えは、
・消滅した代わりは1駅岐阜寄りの二ツ杁駅での待避に変更
・西枇杷島の名古屋方は急カーブなので、そもそも通過列車は低速