物理で車幅制限のナゼ 縁石やポールで狭められた道路、通行規制を厳格にする理由

道幅に比較的余裕がありながら、車幅による通行規制が敷かれ、さらには路上の障害物により大きなクルマの通行が物理的に難しくなっているケースが見られます。それぞれの場所で、通行規制を厳格にする理由がありました。

路上に「ハ」字型の縁石、なぜ?

 狭い路地などで、車幅に応じた通行規制が敷かれていることがありますが、なかには道路幅に余裕があってもそのような制限が設けられていたり、路上に設置された縁石やポールなどで、大きなクルマの通行が物理的に難しくなっていたりするケースも存在します。

Large 20190806 01
板橋区内のある区道。「ハ」の字型に設置された縁石で道路幅が狭められている(2019年7月、乗りものニュース編集部撮影)。

 たとえば東京都板橋区のある区道は、車両の最大幅1.7mの通行規制が敷かれたうえで、一部の交差点付近で路上に縁石が「ハ」の字型に設置され、通行路が狭められています。この道路は首都高5号池袋線の高架下に並行するもので、確かに狭いのですが、車両幅1.7m以上のクルマでも、ある程度の大きさまでは支障なく通れる広さがあります。道路を管理する板橋区の土木部は規制の理由を次のように話します。

「首都高が整備される際に、近隣住民から『大型車が抜け道として通行するようになると困る』という意見が寄せられ、車幅による通行規制が敷かれるとともに、縁石も設けられたようです。もともとこの道路は都道で、1977(昭和52)年に区へ移管されたのですが、都道の時代から縁石がありました」(板橋区土木部)

 首都高5号線は板橋区役所付近から国道17号の直上を通り、板橋本町ランプの北側で国道17号と分かれ、住宅街を貫く形で高島平方面へ通じています。前出の区道はその住宅街区間の高架下道路で、縁石があるのは国道17号から分かれて最初の交差点付近です。

 板橋区は「当時、首都高が渋滞した際に大型車が首都高を降り、この区間を通行することを懸念したのでしょう」といい、規制を無視して通行しようとする大型車を物理的に排除し、住環境を守る目的があると話します。

 制限値である車幅1.7mは、昭和の時代に一般的だった、いわゆる5ナンバーサイズ以下のクルマを意味します。いまではそれを超える車幅を持つ乗用車も増えましたが、板橋区によると現在のところ、縁石を撤去する要望はなく、検討もしていないそうです。

この記事の画像をもっと見る(3枚)

最新記事

コメント

5件のコメント

  1. 実際は10cmくらいの余裕はあるんだろうけど、プリウスが駄目なんですね。

    今年出る新型カローラもアウト。この先この縁石はどうなるのかな。

  2. タイトルおかしくないですか?

    「物理で」は「物理的に」にすべきと思います。

    • このたびは貴重なご意見をお寄せいただき、誠にありがとうございます。

      参考にさせていただきます。

      これからも変わらぬご愛顧を賜りますよう、

      何卒よろしくお願い申し上げます。

  3. もっと有名物件はあるのに、東京の1枚だけで済ませるとか楽な記事作りでいいな

  4. この標識、積4tお断りじゃなくてGVW4tお断りだから、2t車も通れない事になるのだが。

記事ランキング

  1. 「USB挿しっぱ」でクルマが“故障”する? 三菱公式の投稿にSNS騒然 「一体ナゼ?」「これマジで起きるよ」
  2. 都市に迫るロシア軍の「弾道ミサイル」が“空中で木っ端みじん”になる瞬間をウクライナ軍が公開 追尾から撃墜まで詳細に
  3. 海自艦がロシア海軍の「超静かな潜水艦」を確認!浮上航行する姿を捉えた画像を防衛省が公開
  4. 海自潜水艦 アメリカ海軍の“歴戦の揚陸艦”を標的に魚雷発射! 実弾演習で巨大な水柱があがる瞬間を公開
  5. 海自「イージス艦の相棒」が火を噴いた!ミサイル発射の瞬間を防衛省が公開 “強力な防空能力”を持つ汎用護衛艦
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  3. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開