「兄弟でANAの機長になる!」 でも先輩は弟 「兄弟パイロット」の夢、実現のドラマ

元銀行員の兄、なぜ弟の背中を追った?

――まず、弟の義記さんがANAのパイロットを目指した理由を教えてください。

義記さん(弟)「小さいとき、熊本から東京へ帰省でANAの飛行機に乗りました。当時はコックピットで記念撮影させてもらえることがあり、このときもさせてもらったのですが、双子の妹が先に撮ったタイミングでカメラのフィルムが終わってしまい、私は撮れなかったんです。そこで『だったら自分がパイロットになってやろう!』と思ったのがきっかけです」

――兄の圭司さんもANAのパイロットを目指すことになったわけですが、そのきっかけを教えてください。

圭司さん(兄)「弟から、弟が入学した航空大学校の話を聞き『パイロットいいな』と考えてはいたのですけれども、私は視力が良くなかったので、当時の基準ではなるのが難しかったんです。そして銀行に就職したのですが、新聞にANAが自社養成のパイロットを募集するという記事が載っていて、目の基準も緩和されていたことから、自分にもチャンスがあると知り、応募しました」

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羽田発福岡行きNH247便に乗務するふたり。バッグは兄弟お揃い(2019年7月5日、伊藤真悟撮影)。

――機長になるまで、大変だったことを教えてください。

圭司さん(兄)「一番は、機長の昇格訓練かもしれません。機長になるには、飛行機を飛ばすチームのリーダーとしての統率能力が求められます。この過程で、とことん自分と向き合って、キャプテン向きの性格にならねばなりません。普段の生活では、いろいろな性格の方がいていいと思いますが、飛行機を安全に飛ばすためには、そうはいきません。私は自己表現があまり得意ではなかったのですが、それを克服するのは大変でしたね。でも、頼りになる先輩(弟の義記さん)にどうしたらいいか聞け、助けられました(笑)」

義記さん(弟)「昇格訓練は大変でした。私も、順調にキャプテンになれたわけではないんです。機長の認定は1回失敗しています。自分の弱さに向き合うのは、本当に辛かったです。ですがそれに向き合わないと、飛行機が危ない方向へ行ってしまうこともありうるわけですから、私は『任せられたこの機を安全に飛ばせられれば、それでいい』と割り切って考え、壁を乗り越えました」

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