初号機はデルタ航空用 米・モビール工場で「エアバスA220シリーズ」生産始まる
エアバスが新設した「A220製造拠点」のアメリカ・モビール工場で、A220シリーズの生産が始まりました。「モビール産A220シリーズ」の初号機は、デルタ航空用。将来は同工場で、年間40機から50機の製造を見込んでいるといいます。
元ボンバルディアの「Cシリーズ」
エアバス社(フランス)は2019年8月7日(水)、アメリカのアラバマ州モビール工場で、エアバスA220シリーズの生産を開始したと発表しました。
モビール工場でのA220シリーズ初号機は、デルタ航空(アメリカ)に引き渡し予定のA220-300型機です。初号機の納入は2020年第3四半期の予定。エアバスは、次の10年半ばまでに年間40機から50機のA220シリーズを製造するとしています。
モビール工場は、2017年10月にA220シリーズの製造拠点として建設計画を発表。2019年始めには「モビール・ブルックリー・エアロプレックス」で、主要ハンガーや関連施設の建設が着工されました。
A220シリーズは100席から150席搭載のナローボディ(単通路)機で、元々はボンバルディア・エアロスペース(カナダ)が開発した「Cシリーズ」です。2018年7月に調達や販売、マーケティングなどを行うCSALP社(C Series Aircraft Limited Partnership)の株式を、エアバスが過半数取得したことに伴って名称を変更。130席クラスの「CS-300型」は「A220-300型」に、110席クラスの「CS-100型」は「A220-100型」になりました。搭載されるエンジンはプラットアンドホイットニー社製で、前世代機と比べ、座席当たりの燃費が20%削減されるといいます。2019年6月末時点での受注数は、551機とのことです。
【了】
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